Xmas飾り壊した5歳からの手紙、正直な“ごめんなさい”に感動の声。

2013/12/17 17:46 Written by Narinari.com編集部

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英国のあるデパートに先日、5歳の女の子から「商品の一部を壊してしまった」とする謝罪の手紙が届いた。そこで彼女の気持ちを汲み取ったデパートのマネージャーが、女の子を見つけたいとその手紙をTwitter上に公開したところ、多くのユーザーが関心を示したという。

英放送局BBCや英紙デイリー・テレグラフなどによると、この手紙が届いたのは、英デパート「ジョン・ルイス」のケンブリッジ店。12月初め、このデパートに住所が書かれていない1通の手紙が届いた。中を開けてみると、送り主は「フェイス」という名前と5歳とだけ明かす女の子。11月30日にケンブリッジ店を訪れた彼女は、店内に飾られていたクリスマスの装飾品の1つを壊してしまったそうだ。

ところが「とても内気」な女の子は、壊したことをデパートの店員に伝えられず、その日はそのまま帰宅してしまった。しかし、後になって後悔し始め、遅ればせながらデパートに謝ろうと、手紙にして送ることにしたようだ。

「私は土曜日にクリスマスの飾りを壊してしまいました、ごめんなさい」との文面が綴られた便せんには、「2ポンド(約370円)払います」と1ポンド硬貨2枚も張られていた。同店マネージャーのドミニク・ジョイスさんは、精一杯の誠意を示そうとする彼女の気持ちを汲み取った後、「彼女の正直さに感謝の気持ちを伝えたい」との思いに駆られたという。

しかし直接伝えようにも、デパート側で分かったのは彼女の名前と年齢、ケンブリッジ市内から出されたと示す郵便の消印だけ。そこでジョイスさんは、彼女の手紙を自身のTwitter上で紹介し「フェイスちゃんを見つける手助けをしてくれませんか」呼びかけた。

すると間もなく、彼のツイートには多くの反応が寄せられ、彼女の手紙は広く拡散していったそうだ。そして英メディアでも紹介された結果、報道を知った彼女の母親がデパートへ電話を寄せ、フェイスちゃんの身元が判明したという。

壊された飾りは誰も気が付かなかったほど目立つものではなかったようだが、深く気にした様子のフェイスちゃんを「両親が素晴らしい子に育てたのだろう」(英紙イブニング・スタンダードより)と気遣ったジョイスさん。そして「彼女と家族にとても楽しいクリスマスを過ごしてもらいたい」と考えたデパート側は、彼女へプレゼントを贈ったという。自分で撒いた悩みの種を取り除き、今はフェイスちゃんも晴れやかな気持ちでクリスマスが来るのを待っているに違いない。

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