「携帯返して」泥棒反応に驚き、1,000以上の手書きアドレス一覧届く。

2013/12/09 18:50 Written by Narinari.com編集部

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先日、iPhoneを盗まれた男性がダメもとで「ケータイを返してくれ」とメッセージを送ったところ、端末自体は返却されなかったものの、“連絡先”だけが返って来るという一件が中国であった。iPhoneを盗んだ男性が1,000以上の連絡先をわざわざ手書きで記し、それを速達で送りつけてきたという。

中国メディア新浪四川などによると、この一件は湖南省長沙市で働く鄒さんが遭遇した出来事。鄒さんは11月中旬、友人の結婚式の準備のために益陽市を訪問する。結婚式当日、お酒をたくさん飲んでしまい、帰ることにはべろんべろんの状態だったそうだ。

その日の午後4時すぎ、鄒さんは乗り合いタクシーを捕まえ、見知らぬ3人とともに帰途につくが、眠気がひどかったため、運転手に行き先だけを伝えて後部座席で深い眠りについてしまった。そのとき、鄒さんの隣には25〜35歳ぐらいの男性が座っていたという。

そして夕方午後6時、タクシーは長沙に到着。鄒さんは運転手から起こされるが、目が覚めてみてびっくり。ポケットに入れていたiPhoneが消えているではないか。すぐに運転手に確認するが、「隣に座っていた男性はもともと長沙駅に向かう予定だったが、途中で先に降りてしまったよ」とのこと。「やられた」と思ったところで後の祭り。鄒さんは渋々車から降り、自身が働くバーへと向かうことにした。

出勤先に戻っても気が気でない鄒さんは同僚のケータイを借り、何度か自身の番号に電話をかけてみたがつながらず。そこで鄒さんは同僚のケータイから自分の番号にショートメッセージを送ることにした。大まかな内容は「私はあなたが隣に座っていた人だとわかっています。きっと見つけ出すことができる。もし可能なら、ケータイを返してくれないか?」というもの。また、自分の住所も書き残したという。

この行為に関して鄒さんは「単にケータイを盗んだ男を驚かせてやりたかっただけ」と動機を語っているが、犯人への“威嚇効果”としては十分だったのか、その数日後に鄒さんを驚かす出来事が発生する。鄒さん宛に一通の速達が届き、そこにはSIMカードと大小11枚の紙が入っていたのだ。

鄒さんはすぐにこの速達がケータイを盗んだ男から送られて来たものだと理解したが、驚いたのはその11枚の紙。紙一面にびっしりと連絡先の名前と電話番号が列記されており、それらはほかでもない鄒さんのケータイに登録されていた連絡先だったのだ。しかもすべて手書きで、合計1,000以上の名前と番号がきちんと記されていた。

鄒さんは「1から1,000まで数字を書き綴るだけでもかなりの時間を要するというのに、それをまさか名前と番号を書くなんて……。たぶん、彼の手は腫れているのではないだろうか」と唖然。もともと盗まれたケータイが戻って来るとは期待していなかったこともあり、結局、鄒さんは通報しないことに決めたそうだ。

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