宝くじ紛失も突然48億円手に、販売元調査で“特定”され見事当せん。

2013/12/08 14:31 Written by Narinari.com編集部

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毎年多額の未換金額が公表されるところを見ると、夢を掴もうと買ったはずの宝くじを当せんの有無も確認できずに失くしたという経験がある人は、意外と少なくないのかもしれない。昨年11月に宝くじを買っていた、カナダの女性もその1人。紛失したらもうおしまい、彼女も買ったくじなど全く気にすることもなく、この1年間を過ごしていたという。ところが最近、突然彼女の自宅へ見知らぬ2人の職員が訪れ、いろいろと宝くじに関する質問をされた結果、彼女は約5,000万カナダドル(約48億円)が当たっていたくじの購入者だと確認され、当せん者として認められたそうだ。

カナダ放送局CBCやCTVによると、珍しいケースで幸運を手に入れたのは、カナダ南東部のオンタリオ州ハミルトンで暮らす55歳の女性、キャサリン・ジョーンズさん。彼女は昨年11月30日、隣り街のケンブリッジにあるドラッグストアで16カナダドル(約1,500円)分のくじを購入したものの、すぐに券を失くしてしまった。特に買ったくじに対して関心もなかった様子の彼女は、その後くじが当たっていたのかを気にもせず、この1年間を過ごしてきたという。

ところが今年の秋、彼女に買ったくじの存在を思い出させる出来事が起きた。自宅に宝くじの販売元の職員2人が突然訪れ、彼女が昨年購入したくじについて「いくつか質問をされ始めた」という。実は彼女が買った時のくじで、5,000万カナダドルの当せん者が現れず、販売元には当せんを主張する「435人」(カナダ紙トロント・スターより)から連絡を寄せられていたため、正式な当せん者を確かめようと数か月にわたる調査が行われていたそうだ。

その中で販売元は、当せんしたくじが販売された店と時間、当選くじを買った人が支払った購入額まで「正確に」特定。さらに、彼女がその日買い物をするのに「全てクレジットカードで払った」のが、今回の当せん者確定に大きく幸いした。クレジットカードの購入履歴と照合して時間や金額が一致した上、該当の時間に彼女がくじを買う姿が映されていた監視カメラの映像なども詳細に調べた販売元は、ジョーンズさんが当せん者だと確信。本人との面談も経て、11月28日に彼女を正式に“5,000万ドルのくじ”を買った当せん者として認めた。

この販売元では、当せんくじを巡って名乗り出てもいない人を特定するのは「初めて」として、今回のようなケースが「特別珍しい」とコメント。彼女の場合、特にクレジットカードを使ったおかげで購入確認ができたのが良かったそうで、「いつもは現金で払う」彼女がその日も同じように買っていたら、販売元も「見つけられなかっただろう」と話している。

他に「さらなる根拠ある主張」が寄せられなければ、1月頃には彼女へ当せん金が支払われる予定となっており、思わぬ大金が転がり込んでくる形となったジョーンズさんは「コンタクトしてくれたのが本当に素晴らしい」と、販売元の対応を感謝していたそうだ。

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