厳しすぎる中国の校則が物議、教室にご飯持ち込んだ3人“退学”に。

2013/12/02 15:50 Written by Narinari.com編集部

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数日前、中国のネットユーザーがネット掲示板に投稿した内容が社会問題化している。それはとある高校の校則に関する内容で、「校則があまりにも厳しすぎる」というもの。実際、3人の学生は使い捨て容器に入ったご飯を教室に持ち込んだだけで退学勧告を受けたという。

中国紙南方都市報などによると、この一件は11月27日、“董小姐和董先生”と名乗るネットユーザーが掲示板に投稿した内容が始まり。“董小姐和董先生”は「雲南省景谷県の高校の学生3人が、発泡スチロール容器に入ったご飯を教室に持ち込み退学を言い渡され、学校で半年間の観察処分を受けることになった(半年の間に行ないを改善すれば退学処分は免除される)。そのうちの2人は補助金も取り消された」とし、その処分について明記された貼り紙の画像も投稿。多くのネットユーザーの関心を集めるとともに、「厳しすぎる」と物議を醸した。

実際、地元メディアが同校を取材したところ、副校長は「3人の学生は忠告しても聞き入れなかったため」とし、補助金取消しに関しても別の関係者が「校則を破れば、例え貧困学生であろうとも関連規定に沿って処分する」と話し、ともに事実関係を認める発言をしている。

学校がこうした厳しい校則を定めている背景には、学生数の多さも関係しているようだ。現在、同校の学生数は約4,100人。そのうち、約1,000人が寮暮らしをしている。これだけ多くの学生が使い捨て容器を教室内に持ち込むと、“ゴミだらけ”になってしまうのは明らか。つまり、学生が食堂で食器を使ってきちんと食べていれば何ら問題は発生しないというのが学校側の言い分だ。もちろん、学生には学生の言い分もあるだろう。

ただ、同校ではこの校則のほかにも、「携帯電話の使用」「パソコンで遊ぶ」「試験のカンニング」「週末の寝坊」「授業中の居眠り」などの行為も退学処分としており、「あまりにも厳しい」という指摘も納得できる。学校側の狙いはあくまで校則を厳格化することで、学生への戒めとしたいだけなのだろうが、学生を脅すように“退学処分”をチラつかせる恐怖政治は、反発を強める結果を招いたとしても仕方がないのかもしれない。

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