2013年“最も売れた”作家は? ヒット作連発の百田尚樹が年間1位に。

2013/12/02 04:15 Written by Narinari.com編集部

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オリコンは12月2日、ウェブ通販を含む全国書店1,941店舗からの売上データをもとに集計した「オリコン2013年年間“本”ランキング」(集計期間:2012年11月19日〜2013年11月17日)を発表した。作家別売上ランキングでは、今年、単行本「海賊とよばれた男」の上下巻を始めとする数々のヒット作を送り出した、百田尚樹がBOOK(総合)部門で1位に輝いている。

また、文庫部門では、著書の「永遠の0」(2009年4月発売・講談社)が188.0万部で作品別売上1位と、BOOK(総合)部門作家別、文庫部門の2部門で1位となった。

百田にとってBOOK(総合)部門での作家別売上1位、文庫の作品別売上1位はともに初めて。今年、BOOK(総合)部門では、「海賊とよばれた男」(講談社)の上下巻(昨年7月発売)など計3作で149.9万部を記録。一方、今年、発売5年目で初の年間文庫部門1位となった「永遠の0」の同部門における年間順位は、2009年が100位圏外、2010年が7位、2011年が22位、昨年2012年は50位だった。

「永遠の0」は、第2次大戦時、臆病者と罵られながら“妻との約束のために生きて帰る”と言い続け、特攻で命を落とした一人の零戦乗りの生涯をその孫が終戦60年目の夏に辿る物語。2006年に単行本で発表された同氏のデビュー作で、当時の戦況や時代背景と共に描かれた壮大なストーリーが口コミで人気となりロングセラーに。今年5月6日付けのオリコン週間ランキングでは初の総合首位を獲得。累計売上は文庫歴代1位となる299.7万部(12月2日付け現在)を記録し、同ランキング史上初の300万部突破を目前としている。

今回の快挙について、百田は「オリコンで『永遠の0』の文庫本が総合売上一位を記録したことは、自分でも信じられない出来事です。今年は『海賊とよばれた男』が本屋大賞を授賞、『モンスター』も100万部を突破するなど、まさに宝くじが連続して当たったような年でした。読者の皆さんに心から感謝しています」とコメントを寄せている。

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