初キスの75年後に結ばれた2人、「眠れる森の美女」王女役と王子役。

2013/11/27 20:29 Written by Narinari.com編集部

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「眠れる森の美女」と言えば、眠り続けていた王女が、王子様にキスをされて目を覚ますシーンでおなじみの童話。今から75年前、小学校のお遊戯会で主役の王女と王子様を演じた2人は、そのシーンで本当に口づけを交わし、お互いのファーストキスを経験した。そして先日、成長して別々の人生を歩んでも連絡を取り続けていた2人が、83歳になって恋に落ち、さらには結婚。初めての結婚となる女性は「王子様がついにやって来た」と喜んでいるそうだ。

カナダ放送局CBCによると、この2人は東部ニューブランズウィック州セント・ジョンで暮らす共に83歳の、ジョージ・レインズさんとキャロル・ハリスさん。通った小学校で知り合った2人は、彼が高校を卒業して遠く離れたオンタリオ州に引っ越しても連絡を取り合い、ずっと仲の良い関係を保ってきたという。やがて、レインズさんは別の女性と結婚して家庭も築いたが、その間も2人の交流は途絶えることなく、別々の人生を歩みながらも、互いに古き良き「親友」として大事にしていた。

そんな2人の関係が急接近したのは、つい最近のこと。61年間連れ添った愛妻を今年6月に亡くし、大きなショックを受けていた様子のレインズさんは、その数か月後、「最後の訪問」とするつもりで故郷セント・ジョンへ車で向かった。そのとき彼は、話し相手となって傷ついた心を和らげてくれたハリスさんに気持ちが傾いていったようで、80代になって「死ぬまで独身のままなのかと気が沈み始めていた」彼女にとっても、彼との急接近は心待ちにしていたチャンスだったようだ。

そして2人は恋に落ち、オンタリオ州の「ロマンチックなレストラン」にハリスさんを招いたときに、レインズさんがプロポーズ。これからは親友としてではなく、「残りの人生を一緒に素晴らしい時間を過ごそう」と言われ、彼女も承諾をためらわなかったという。

彼女にとって、彼は「(この先も)ずっと独身のままだと思っていた」ところに現れた“白馬の王子”。小学3年生のお遊戯会で「眠れる森の美女」の王女役を演じたとき、いたずらっ子だった王子様役の彼から台本にはなかった本当の口づけをされ、お互いのファーストキスを交わしたことを思い出す彼女は、彼が本当の王子様となって「ついにやって来た」と喜んだという。

こうしてファーストキスから75年を経て、11月16日にセント・ジョンにある教会で式を挙げた2人は、親友同士から夫婦になった。あのとき、彼がほんの出来心で行ったというお遊戯会のハプニングも、実は2人の未来を暗示する“神のいたずら”だったのかもしれない。

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