ミスコン世界大会に謎の出場者、出場経緯を本国関係者の誰も知らず。

2013/09/26 19:06 Written by Narinari.com編集部

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各国での厳しい競争から選ばれた美女が集まり、インドネシアのジャカルタとバリ島で現在開かれている世界三大ミスコンテストの1つ、ミス・ワールド。今年は日本代表の田中道子さんも含めた131か国の代表者の中から、9月28日にミス・ワールドの栄冠に輝く優勝者が決められる運びとなっているが、その中に、世界大会が始まってから大きな注目を集めた代表者が1人いる。本国関係者たちから「彼女は誰だ?」との声が上がり、出場の経緯が謎とされたウズベキスタン代表の女性だ。

米放送局ABCや英紙デイリー・テレグラフなどによると、この女性は、ウズベキスタン代表としてミス・ワールドに出場しているラヒマ・ガニエワさん。ミス・ワールド公式サイトでは、彼女は首都タシケントで生まれ育ち、弁護士を目指して大学法学部への入学を控えている18歳の女性とされ、今年7月20日に本国で行われた選考コンテストに参加して代表に選ばれたと紹介されている。しかし最近、ウズベキスタン国内のメディアなどが政府当局者らに取材を行ったところ、彼女の選出を巡る謎が明らかになったそうだ。

報道では9月中旬、取材に応じたウズベキスタン文化スポーツ省や同国女性委員会などの関係者らが、揃って彼女の存在や選出された事実を「知らない」と発言。さらに、ウズベキスタン代表を選ぶコンテストすら「開催されていない」と話したという。ちなみにミス・ワールドでは、英国にあるミス・ワールド機構本部が契約した各国の組織や団体が開く予選大会で代表を選ぶ仕組みになっていて、ウズベキスタンでは予選大会の主催者をこうした政府関係者らが知らなかった、という可能性もなくはない。

ただガニエワさんを巡っては、彼女が15歳の時に「少しだけ在籍していた」というモデル養成所の関係者も現れ、「彼女の経歴は嘘で塗り固められている」との発言も。実際に、プロフィールで明かしている卒業校や入学予定とされている大学への取材を行っても、「彼女の名前はない」とのコメントで、彼女の経歴にも疑問符が付き始めたとされている。これらの報道を受け、彼女に注目したメディアは大会中ながらも機構本部や本人に接触を試みる努力を重ねたようだが、残念ながら「会えなかった」(ABC)、「コメントはない」(米放送局FOX)としており、未だ彼女はどうやって大会出場に至ったのかは謎のままとなっているようだ。

結局、9月25日現在でも公式サイトに彼女が紹介されているところをみると、機構本部ではガニエワさんをウズベキスタン代表として正式に認めている様子。「本当に勝ちたい」と優勝にも意欲を見せていたとされるガニエワさんだったが、24日に選ばれた決勝進出者10名の中には、残念ながら彼女と日本代表の田中さんの名前はない。ミス・ワールドの舞台からは降りる形となったガニエワさんだが、今回向けられた疑惑の目に対し、今後釈明する機会があるのかどうかが気になるところだ。

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