14か月“7秒に1回”しゃっくり、止まる気配なく生活に深刻な支障。

2013/09/15 15:52 Written by Narinari.com編集部

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ひょんなきっかけで突然始まるしゃっくり。たいていは気付かぬうちに収まっているものだが、一度気になりだすとなぜかなかなか止まらないのが厄介だ。そんな止まらないしゃっくりで、日常生活にも影響が出て困っていると話すのは、アイルランドで暮らす37歳の男性。いまから14か月前に始まって以来、未だ全く止まらないという彼のしゃっくりは7秒に1回のペースで頻発し、大好きだった酒も気分よく飲めなくなり、時には一晩中眠れない夜もあるなど、生活に深刻な支障をきたしているという。

英紙デイリー・ミラーやデイリー・テレグラフによると、この男性はアイルランド中部のロスコモン州に住む37歳のダニエル・クラビンさん。「なぜ始まったのかさっぱり分からない」という彼のしゃっくりは、2012年7月のある朝から、眠りを妨げる形で突然始まり、以来14か月間ほぼ休みなく続いている。現在も7秒に1回ペースで頻発しているそうで、これまでに重ねたしゃっくりの回数を推測すると、実に525万回もしゃっくりをしてきた計算に。いよいよ終わる気配も感じられなくなり、彼は「生活に大きな支障が……」としゃっくりの“被害”に頭を痛めている。

「たまに酒を多く飲んでいた以外は、何もおかしな行動はしていなかった」と、しゃっくりが始まる以前の生活を振り返るクラビンさん。1年以上も繰り返し続けたせいで、最近では「静かに出せるようにコントロールする術を学んだ」そうだが、それも意識を向け続けてなければいけないというから辛い。少し意識がほかに行ってしまうと、途端にしゃっくりが「音を出し始める」ほど激しくなり、ひどくなると「30秒くらい呼吸ができない」状態に陥ったり、嘔吐や気絶まで起こしかけるほど気分が悪くなったりするという。

そして何よりも、彼にとってしゃっくりが一番厄介になるのが睡眠の時。一晩中眠れない日も少なからずあるそうで、疲れを取る大切な時間を確保するのも相当難しい状況のようだ。また、しゃっくりをする度に「ベッド全体を揺らしてしまう」ため、妻にまで迷惑をかけぬようにと、今は夫婦の寝室も別々。彼が本当にリラックスしてベッドに入れるようになる日がいつ訪れるのか、非常に心配なところだ。

「ほとんど人と接触しない」事務職に就いているおかげで、仕事の方には今のところ大きな支障はない様子。ただ、初めて顔を合わせた相手にはいつも最初笑われ、しゃっくりを繰り返すうちに相手がだんだん苛立つのも気がかりの1つだという。そこで早くしゃっくりを止めたい彼は、病院で体を見てもらったり、袋を口に当てて息をする方法をしてみたりと、しゃっくりが治ると言われる行動はいろいろと試してきたそうだ。今年8月には、首の神経を刺激する指圧療法では一時的に効果が現れて止まったものの、それも10日間ほどで再び元通りに。結局、改善できた方法は何もなかったという。

そんなクラビンさんは、最近不安になる新しい情報を知って再び病院へ。過去に、3年間しゃっくりが止まらなかった29歳の英国人男性が精密検査を行ったところ、脳腫瘍が見つかった例があったそうで、自分も同じ原因ではないだろうかと検査を受け、現在はその結果を待っているという。夫のしゃっくりに止まる気配が感じられず、妻スーザンさんも「私たち家族も気が狂いそう」と心配の色を深めており、まだ3歳と10か月という小さな2人の子どもたちとの幸せな時間を取り戻す意味でも、一刻も早く彼のしゃっくりが治って欲しいところだ。

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