「新宿ACBホール」閉店の危機、経営不振で運営会社が撤退を発表。

2013/09/14 06:45 Written by Narinari.com編集部

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東京・歌舞伎町で45年続くライブハウス「新宿ACB(アシベ)ホール」を運営するシングルトーンは9月13日、2013年末をもって運営から撤退すると発表した。今後の新宿ACBホールについてはオーナー側と「検討中」で、その結論次第では閉店も有り得るという。

公式サイトに掲載された「大事なお知らせ」によると、2006年より運営に携わってきたシングルトーンは、経営不振により撤退を決断。「年内いっぱいは全スタッフ一丸となって業務に励む所存ですので、残り僅かな時間ですが皆様のご協力を頂けると幸いです」とつづっている。

また、14日付けで更新されたスタッフブログのエントリー「ご報告について」では、撤退について状況を補足。「(撤退の)理由は経営が悪化してきた為です。その状況は数年前から顕著になってきました。現在のスタッフは本当によくやってくれています。ですが昨今のシーンの停滞ぶりは当店も例外ではなく そして何より私の力不足が原因と自覚しております」「ACBをACBとして維持する為には色々な意味で高いハードルがあります。ここにきてそれを越えられなくなってしまったという事です」と説明した。

撤退の発表後、各方面から「想像をはるかに越える反響」があったそうで、「あらためて皆さんのACBに対する熱い想いを知るに至って その想いを支えきれなかった自分の非力さを情けなく思いますが ACBを続けていく事で増え続けるマイナス面は無視する事が出来ずこれ以上の負担は私も背負う事が出来ないと考え決断しました。何卒、その辺りだけご察し頂けると幸いです」と理解を求めた。

来年以降のACBホールについては「現在オーナーとビルの双方で検討中との事で今のところは未定です。存続するかもしれませんし、しばらくお休みして再開するかもしれませんし 最悪は…かもしれません。その決定権はもちろん私にはありませんので推移を見守って随時ここにご報告する術しかございません」としている。

そして最後は「『しばらく出てなかったけど最後にやらせてくれ!』とか『出た事ないんですけど最後記念に出たいです』とか『ここ何年もライブハウスに行ってないな〜』などという方 皆さん来て下さい!大歓迎です!」と結んだ。

「新宿ACB(アシベ)ホール」は1968年、東京・歌舞伎町の現在の場所にアシベ会館ビル完成と同時にオープン。国内の有名アーティストが数多く出演してきた歴史あるライブハウスで、1999年からは最先端のインディーズシーンをリードするスタイルにリニューアルした。

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