87歳ベネットは北斎から影響、来日控え「京都で趣味の絵を描きたい」。

2013/08/30 04:41 Written by Narinari.com編集部

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60年以上ものアーティストとしてのキャリア、100枚を超えるアルバムのリリース、グラミー賞生涯業績賞を含む15のグラミー賞受賞という圧倒的経歴を誇る、米エンターテインメント界最高のヴォーカリスト、トニー・ベネット。87歳の彼が、9月7日に東京ジャズで13年ぶりの来日公演を行なう。そんな彼の来日直前声明が発表された。

「こんにちは。トニー・ベネットです。日本に行くのを楽しみにしています。来日中に時間があれば、ぜひ京都で趣味の絵を描きたいと思っています。いつも素晴らしく親切にしてくださる日本のみなさんが大好きです。日本を満喫できることを楽しみにしています。本当にありがとう」

トニー・ベネットはこのコメント内で絵に関して“趣味”と言及しているが、その腕前はプロ並み。彼は大の葛飾北斎好きで、「ホクサイは私の人生に大きな影響を与えている」と断言するほどだ。2011年にはレディー・ガガのヌード絵を描いてオークションにかけ、売上をトニー・ベネットが創立した“Exploring the Arts”と、ガガが創立した“The Born This Way Foundation”に寄付したこともある。

また、今回の東京ジャズに関しては、「セットリストは決めず、即興でやる。ジャズ・フェスティヴァルだから。私たちと同じ曲をやるアーティストがほかにもいるかも知れない。だから、すべてがフレッシュに聞こえるように、ほかの人と違うようにセットリストは即興で変えるんだ」とも語っており、圧倒的経験を誇るジャズメンとしての世界最高峰のパフォーマンスに期待が集まる。

8月28日には、ガガ、フランク・シナトラ、レイ・チャールズ、スティーヴィー・ワンダー、ジョン・メイヤー、エイミー・ワインハウス、セリーヌ・ディオン、クリスティーナ・アギレラらとのデュエットや、往年のソロ・ヒット曲を収録した究極のベスト盤「トニー・ザ・ベスト」が発売された。

若手アーティストとの共演を振り返り、「私が若かった頃は、有名な歌手の先輩たちに温かく接してもらえなくて辛かった。だから、自分が年長者になったら若者たちと一緒にアルバムを作って『これがエンターテイメントのやり方だ』と教えて自信をつけてやりたいと思ったんだ。その後、若者たちが同じようなやり方をするのも大歓迎だし、あるいは若者たちにとって最高の方法を見つける手がかりにもなるだろう。そうして彼らをエンタテインメントの世界に歓迎するんだ」と語り、大ヒットしたデュエット・プロジェクト発足が、自身の辛かった経験に由来していることを明かした。

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