くちばしで運転する天才インコ、20分間にわたりコンバインを操縦。

2013/08/29 19:56 Written by Narinari.com編集部

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8月中旬、英国の小麦畑で作業をしていた2人の男性は、辺りでは見慣れないカラフルな“珍客”が畑へ降り立っていることに気付いたという。彼らが見つけたのは、主に中南米の森林に生息しているというコンゴウインコ。迷子なら飼い主に届けなければと保護した2人は、インコをコンバインに乗せて収穫作業を続けたところ、くちばしでハンドルを噛んだまま離さなくなり、そのまま20分間操縦したという。突然現れた“天才運転手”のハンドル捌きに、2人は驚きながらもつい面白がって見続けてしまったそうだ。

英通信社スモールワールド・ニュースサービスや英紙メトロによると、このインコを保護したのは英東部サフォーク州にある農場の従業員、マーク・ウェルズさんとアンドリュー・バーバーさん。8月16日、コンバインに乗って小麦の収穫作業を行っていた2人は、畑の中にカラフルな1羽の鳥が迷い込んでいるのに気付き、近付いてみた。「この辺では見かけないな」と2人が珍しがったその鳥は、どこか飼い主の元から逃げ出してきたのか、足輪を付けたコンゴウインコだった。

野生とは考えられず、すぐに迷子だと確信した2人は「飼い主を見つけてあげたい」と、動物病院に連れていこうと一旦保護。再びコンバインに乗り込むとエンジンを掛け、病院まで運ぶトラックの元まで戻ろうとしたという。すると、バーバーさんの膝に乗っていたインコが、突然目の前にあったハンドルを噛み出し驚いた2人。引き離そうとしても全くくちばしを緩めないインコに、根負けしたバーバーさんが両手をハンドルから離してみたところ、インコは進み続けるコンバインのハンドルを20分間も噛み続け、畑の周りを運転して見せたそうだ。

運転するコンゴウインコに「笑いが止まらなかった」と大いに楽しみ、「天才運転手だ」と絶賛したのはウェルズさん。ただ、この後動物病院へと連れていかれたインコは、「空腹と脱水症状で疲労状態」と診断され、飼い主も判明しなかったため、週末の数日間はウェルズさんが引き取って世話をすることになったという。空いていた部屋で手厚く面倒を見ていると、最初は大人しくしていたインコも家の中を飛び回るようになり、人懐っこく「ハロー」「ハイ」と声を掛けるなど気を許した態度を見せるようになり、2人はインコに“リオ”と名付け可愛がった。

結局、週が明けても飼い主が見つからず、地元にいるオウムの飼育専門家へ引き取られたという“リオ”。しかし天才運転手との再会を願うバーバーさんは、「しばらく自由に飛び回っていてもらいたい」とした上で、また“リオ”が運転するコンバインに乗るのを夢見ているようだ。

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