真田vsヒューの決闘壮絶シーン、「ウルヴァリン:SAMURAI」撮影秘話。

2013/08/21 11:00 Written by Narinari.com編集部

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全米のみならず、世界100のテリトリーで初登場No.1に輝くなど、大ヒットを記録している映画「ウルヴァリン:SAMURAI」。日本では9月13日(金)の公開を前に、8月28日(水)&29日(木)には主演のヒュー・ジャックマン、監督のジェームズ・マンゴールド、キャストの真田広之、TAO、福島リラが参加する大規模なイベントが開催される。そんな本作の本編から、真田広之vs.ヒュー・ジャックマンの鬼気迫る壮絶な決闘シーンが公開された(//www.youtube.com/watch?v=Cp7HGv6d-xE)。

初公開シーンでは、真田がウルヴァリンと敵対するシンゲン役で登場。武道に精通しているため、自身のアイデアも取り入れたという真田は「ローガンは左右に爪を持っている。ならば、シンゲンも二刀流でやり合うアクションをやってみたいと、リハーサルの段階で監督に提案したんです」と語る。

「ラスト サムライ」「たそがれ清兵衛」でも見せた本格的な枝剣術を惜しみなく披露。巨大な日本家屋を舞台に、ウルヴァリンの“爪”とシンゲンの“刀”がスパークする鬼気迫る攻防は、まさしく“必殺”の緊迫感みなぎる決闘シーンに仕上がっている。果たして、孤高のヒーロー、ウルヴァリンの“爪”と、真田演じるシンゲンの“刀”の超絶バトルの行く末は――?

真田は今回、ヒュー・ジャックマンとの死闘シーンについて、そのこだわりや撮影時の裏話をたっぷりと語った。

「ヒューとは過去に何度か会っていて、初めて対面したのは『上海の伯爵夫人』で上海の映画祭に参加したときのことです。ちょうどヒューがウルヴァリンの役でブレイクした頃で、共通の知り合いに彼を紹介してもらって、いつか一緒に仕事をしようと言いながら写真を撮ったりしたんです。それが今回、実現したわけです。

シドニーでヒューと会った瞬間、その肉体を見て準備の凄まじさがひと目でわかりました。現場での彼はつねに黙々と、淡々としていますが、まさにどこを切ってもウルヴァリンという感じで、『どこからでも撮ってくれ』という自信と責任感に満ちていました。今回のウルヴァリンは過去に直面したことのない事態に陥って自分自身と向き合うわけですが、それがどういう旅になるのか、日本人だらけの環境に放り込まれたとき、ウルヴァリンはどうなっていくのか、ヒュー自身もとても楽しみにしていました。それこそが今回の見どころであり、かつて見たことのないウルヴァリンを見てほしいというヒューの意気込みを感じましたね。ヒューは以前から日本びいきのようですし、だからこそ今回の企画が実現した面もある。日本の食事や文化にも詳しいですし、日本ロケを最初から楽しみにしていましたね。

アクション・シーンは3〜4日くらいで一気に撮りました。短期間で撮ったぶん、密度は濃かったですね。朝から晩まで一日中ファイト・シーンを撮ったという日もかなりありましたね。振付の時点でかなり僕のアイデアをとり入れてもらい、スタント・コーディネーターと一緒に創っていきました。ローガンは左右に爪を持っている。ならば、シンゲンも二刀流でやり合うアクションをやってみたいと、リハーサルの段階で監督に提案したんです。ヒューはこれまでに何度もファイト・シーンを演じているし、ダンサーとしても優れているので、振付を覚えてそれを形にすることに長けた俳優でした。なので僕にとっても、ヒューとの撮影はとてもやりやすかった。現場で20手くらいの殺陣を3、4回合わせてみて、じゃあ次は本番行ってみようと。その流れがとてもスムースでやりやすかったんです。

現場で最も注意を要したのは、ヒューが上半身裸だったことです。ヒューはあの3本爪を実際に装着した状態でアクションを演じていました。僕が持つ刀は本身(真剣)ではありませんが、竹光やジュラルミンだったので、相手に当たるとかなり痛い素材なんです。ヒューはその刀を素手や首で受けねばならない。つまり僕から見ると『相手の身体に実際に刀を当てないといけないが、傷つけてはいけない』という状況だったので、寸止めを連発しなくてはならなかった。ヒューをケガさせるわけにはいかない、しかし手加減しすぎるとリアルに見えない。そのため実寸大の刀を使い、カメラのアングルごとに実際に相手に当たっているように見せながら、ケガをさせないギリギリのところで止めるというアクションを繰り返しました。ヒューも僕がギリギリで止めるのを信頼して素手で受けてくれました。その結果、アクシデントもケガもなく撮影を終えることができたんです」


☆日本ロケの様子は…

99%日本が舞台の「ウルヴァリン:SAMURAI」。ハリウッド映画史上最大規模で行われた日本ロケは、2012年の8月下旬から9月にかけて実施された。

そのうち最も大規模だったのは、東京都港区の増上寺を借り切った、ウルヴァリンのかつての旧友・大物実業家の矢志田市朗の葬儀シーンだ。ヒュー・ジャックマン、真田広之、TAO、福島リラらの主要キャストに加え、スタッフとエキストラ合わせて約400人が参加。猛暑の中、葬儀に参列したウルヴァリンらが組織の襲撃を受けるアクション・シーンが撮影された。

東京ではそのほか、新宿駅、秋葉原のパチンコ店、上野駅がウルヴァリンとマリコの逃走シーンのロケ地となった。東京での撮影を終えた一行は、広島県福山市に移動。「崖の上のポニョ」のモデルにもなった鞆の浦に滞在し、ウルヴァリンとマリコが海辺を散策するシーンなどが撮影された。

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