同性婚合法化のNZで“機上婚”、3万フィート上空でカップルが挙式。

2013/08/20 12:03 Written by Narinari.com編集部

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ニュージーランドで同性婚が合法化された8月19日、ニュージーランド航空のクイーンズタウン−オークランド間のスペシャルフライト上で、オークランド在住のカップルが結婚式を挙げた。

結婚式を挙げたのは、リンレイ・ベンドールさんとアリー・ワニカウさんのカップル。ほぼ14年間連れ添ってきた2人は、3人の子どもジャヴァーン(9歳)、メイシー(7歳)、ミカエレ(6歳)と、アリーの息子デイモンを含む家族と友人の前で誓いの言葉を述べた。2人は従来の結婚指輪の代わりにマオリの伝統的な宝石である「パウナム(翡翠)」を交換。米国人俳優のジェシー・タイラー・ファーガソン立会いのもと、正式に結婚を宣言した。

ファーガソンは米国の人気テレビ番組「モダン・ファミリー」に出演する俳優で、婚姻の平等を訴える活動をしており、自身も長年のパートナーであるジャスティン・ミキータ氏と結婚したばかり。

ファーガソンは「リンレイとアリーの、この歴史的で喜ばしい瞬間に立ち会うことができたことを、心からうれしく思います。婚姻の平等はパートナーであるジャスティンと私にとっても、非常に大切なことなのです」と語った。

式に続いては、サプライズの聖歌隊が登場。4月に同性婚の法案が通過した際にニュージーランド国会でも歌われた伝統的な愛の歌「ポカレカレ・アナ」を披露した。

リンレイさんは、「13年間の交際が公式に認められる機会をずっと待っていました。新婚と呼ばれることに心から喜びを感じます。3万フィート上空で、子どもたちや友達、家族の前で結婚式を挙げることができたのは、ただでさえ思い出深い1日を、より一層特別なものにしてくれました。しかも、ジェシーが式に参列してくれたなんて、まさに驚きです。私たちは『モダン・ファミリー』の大ファンですから!」と喜びを語っている。

ニュージーランド航空のチーフ・ピープル・オフィサー、ロレイン・マーフィーさんは「機上での式は、新しい法律の施行を記憶に刻む、印象的な方法だったと思います。機内は本当に陽気でおめでたい雰囲気に包まれ、誓いの言葉の後に沸き起こった拍手には胸を打たれました。ニュージーランドの多様性を象徴する、素晴らしい式でした」とコメントを寄せた。

2人は19日夜(現地時間)、ロサンゼルス行きのニュージーランド航空便にて、パーム・スプリングスでの新婚旅行に発つ予定だ。

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