テレ朝のクイズ番組が海外へ、「クイズ!スピードキング」ベースに。

2013/08/19 05:51 Written by Narinari.com編集部

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テレビ朝日が2011年10月から2012年3月まで深夜枠で放送していたクイズ番組「クイズ!スピードキング」をベースにした番組が、8月19日より10日間にわたり、オランダで放送される。同番組は、テレビ朝日とワーナー・ブラザース インターナショナル テレビジョン プロダクション(WBITP)の制作チームが、海外でも制作・放送しやすいようにアレンジしたものだ。

テレビ朝日は今年2月、フォーマットのベースとなった「クイズ!スピードキング」のプロデューサーをロンドンへ派遣し、制作会社のWall to Wall(英国)と共に、海外セール用のパイロット版を制作。国によって視聴者の“笑いのツボ”や“関心あるテーマ”、生活スタイルが違うほか、放送局によっても放送枠や放送時間が異なるため、日本の番組をベースにしつつも、それぞれの国や地域にあうよう研究を重ね、汎用性の高いフォーマット「No Brainer(ノーブレイナー)」を完成させた。

このフォーマットは春にカンヌで開かれた映像コンテンツ見本市・MIPTVでアピール。そしてこのたび、オランダの番組制作会社BlazHoffski(ブラズホフスキ)が制作した現地版が、オランダの公共放送局BNN(地上波)で午後8時のゴールデンタイムに放送される運びとなった。ちなみに、同局には「ロンドンハーツの格付けしあう女たち」のフォーマットが販売されており、好評だという。

今回の“海外版”についてテレビ朝日の片野正大プロデューサーは「“頭の良い人”だけが活躍するクイズ番組ではなく、“一番クイズが苦手な人こそがチームを救う”という、チームの関係性やチームメイト同志の信頼が問われるクイズ番組です。数々のヒットフォーマットを生み出してきたフォーマット大国のオランダで制作・放送されることで、この番組がさらに洗練され、これをキッカケに世界中に愛されるクイズショーになればと期待しています」とコメント。

ワーナー社の担当者は「『No Brainer』はシンプルですが、素晴らしいクイズ番組です。テレビ朝日と共同でクイズのルールやゲームの進め方を考えていた時から、多くの国の視聴者にとって魅力的な番組になると確信していました。ブラズホフスキによって制作される今回のオランダ版が、ほかの多くの国々での放送に向けた第一歩であると信じています」と自信を示している。

そして制作会社のブラズホフスキの担当者は「今回の新しいゲームショーにとても満足しています。この番組は一般教養と娯楽的要素がうまくミックスされた、幅広い年代の視聴者に楽しんでもらえるシンプルかつ巧妙なフォーマットです」と絶賛している。

「No Brainer」は、4人のチャレンジャーが参加するチームワークを駆使したクイズ番組。チャレンジャーは番組に参加する前、事前テストでクイズが得意か苦手かを判定される。その上で、4人のチャレンジャーはそれぞれレベル分けされ、回答座席が決められる。

番組本番では、クイズに正解するとそれぞれの回答席に割り当てられた賞金が獲得できるというルール。もっとも「クイズが苦手」とされた「No Brainer(ノーブレイナー)」の回答席に座った人が正解すると、もっとも高い賞金を獲得でき、逆にもっとも「クイズが得意」とされた人が正解しても、もらえる金額は「No Brainer」の5分の1という仕組みだ。

出されたクイズに4人が一緒になって回答していく中で高額賞金を獲得するためには、なるべく「No Brainer」に多く正解してもらうように、チームで協力することが重要となる。

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