直木賞受賞作品初の総合首位、桜木紫乃「ホテルローヤル」が上昇。

2013/08/01 04:01 Written by Narinari.com編集部

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今週8月5日付けのオリコン“本”ランキングBOOK(総合)部門では、7月17日に発表された「第149回直木賞」受賞作、桜木紫乃「ホテルローヤル」(1月4日発売・集英社)が週間5.0万部を売り上げ、先週の71位から上昇して首位を獲得。また、同「芥川賞」受賞作の藤野可織「爪と目」(7月26日発売・新潮社)も、週間1.9万部を売り上げ6位に初登場、揃ってTOP10入りを果たした。

直木賞作品のTOP10入りは、2008年4月からのオリコン“本”ランキング開始以来通算5作目で、1位獲得は今回が初となる(※これまでの最高位は第145回の受賞作、池井戸潤「下町ロケット」での5位)。

また、芥川賞作品のTOP10入りは、前回第148回受賞作、黒田夏子「abさんご」(文藝春秋)の5位に続いて2作連続、同オリコン“本”ランキング開始以来通算6作目となる。

「ホテルローヤル」は、湿原に建つ北国のラブホテルを舞台に、訪れる客や経営者の家族、従業員など、ホテルに関わる人々の人間模様を描いた7作の短編集。受賞会見では、著者の桜木紫乃が大ファンというゴールデンボンバーの鬼龍院翔が着る模型メーカー「タミヤ」のTシャツを着て登場したことも話題となった。

また、「爪と目」は、不倫の末に後妻に入った義母と幼い娘の間に生まれる複雑な感情や確執を、二人称を駆使した独特の文体で描いたサスペンスホラー作品だ。

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