米コロラド州北西部の山間にある街、グレンウッド・スプリングス。この街の遊園地に、“世界一怖い”アトラクションがあるという。「ジャイアント・キャニオン・スイング」という名のそのアトラクションは、単に前後へ大きく振れるだけの4人乗り大型ブランコといった趣。それが“世界一怖い”と言われるのは、設置されている場所に理由があるそうだ。
英紙メトロやデイリー・メールなどによると、このアトラクションがある遊園地は「グレンウッドキャバンズ・アドベンチャーパーク」。ジェットコースターや観覧車など、ほかと同様にさまざまなアトラクションがある中で、最も評判を呼んでいるのが「ジャイアント・キャニオン・スイング」だ。乗り物自体はそれほど大きな特長があるとは言えない大型ブランコだが、その魅力は乗った人にしか分からない、ここでしか味わえないスリルに満ちているという。
そのスリルのほどを紹介しているのが、YouTubeに投稿されている動画「Giant Canyon Swing at Glenwood Caverns Adventure Park」(//www.youtube.com/watch?v=7MWwcC52j0g)。最高時速50マイル(80キロ)に達するこのアトラクションでは、崖を背にした2席に座った人が“世界一の怖さ”を味わうこととなる。
「ジャイアント・キャニオン・スイング」が設置されているのは、切り立った崖の上ギリギリの場所、高さ1,300フィート(約400メートル)の地点。後ろに高く持ち上げられたとき、乗客の眼前には400メートル以上も下の景色が広がり、落ちるときには崖へぶつからんばかりに勢いよく戻っていくのだ。たとえ高いところが苦手ではなくとも、およそビル100階に相当する高さから落ちるような動きを体験すれば、かなりのスリルを味わえるのではないだろうか。
このアトラクションを考え出したのは、遊園地のオーナーを務めるスティーブ・べックリーさん。もともと崖上の場所には、似たような別のアトラクションを設置していたそうだが、ある日新しいものに変えようとなったときに、べックリーさんはもっと大きなものを作りたいと考えたそう。
そして、2011年5月に完成したのが「ジャイアント・キャニオン・スイング」だった。以来、この乗り物は遊園地の名物アトラクションとなっているようで、多くの客を集めるアトラクションを作ったべックリーさんは、利用者が「叫んだり笑ったりする顔を見るのがとても楽しい」と満足そうだという。