先日、テレビ局の番組調査で明らかになった“氷問題”が世間を震撼させた中国。ファストフード「KFC」「マクドナルド」「真功夫」の3チェーンに対して番組が調査を行ったところ、「提供されている氷は便所の水よりも汚い」という衝撃的な結果が出て波紋を広げた一件だが、このたび、これに刺激を受けた中学生がイタズラを敢行し、騒動へと発展した。友人に食べさせた自家製アイスを「便所の水で作ったもの」と偽ったことから、警察沙汰になったという。
中国紙揚子晩報などによると、騒動はつい先日、江蘇省南京市でのこと。中学生の明くん(仮名)は自宅に5人の友人を招待して一緒に遊んでいた。しばらくした後、明くんは冷凍庫からアイスを取り出し、友人たちに振る舞うことに。そのときは皆美味しそうにアイスを食べ、何事もなく帰途についたそうだ。
問題が起きたのはその後。明くんは友人たちとのチャットで、「実はあのアイスは便所の水で作ったんだよ。ニュースで伝えられていたことが本当かどうか確かめたくってさ」と言い、「身体の調子はどう?」と尋ねたという。
これは明くんの軽い冗談だったのだが、“便所の水”と聞いた友人は驚愕。実際、友人のひとりの兵くん(仮名)はその夜、吐き気と下痢に襲われ、医者にかかることになったことから怒り狂い、事情を知った保護者とともに明くんと両親を非難。賠償問題まで持ち出される騒ぎに発展してしまう。
予想に反して事態が大きくなったことから明くんは猛省。両親とともに友人の保護者に「アイスは便所の水製ではない」ことを説明し、この一件は落着するものかと思われた。
しかし、友人は納得がいかない。仲間を募って「袋叩きにしてやる」という脅しをかけてきたのだ。恐れおののいた明くんは母親に助けを求め、友人に“示談”を提案するが受け入れられず。仕方なく警察に相談し、問題を引き継いだ管轄の調解委員会(町の住民間の揉みごとや小さい家事争いなどを解決する窓口)の仲介のもと、やっと解決に至ったという。