夫の墓に知らない女性の名前、孫連れて遠路はるばる墓参の妻に衝撃。

2013/07/15 17:21 Written by Narinari.com編集部

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米国のある女性は先日、家から遠く離れたところにある墓地へ孫たちと一緒に訪れた。軍人だった夫の素晴らしさを孫たちに伝えたいと考えていた彼女にとって、今回の墓参りは“特別な旅行”になると期待していたという。ところが、いざ目の前にした夫の墓で思いもよらぬ現実に直面し、大きな衝撃を受けたそうだ。

米放送局NBC系列KUSA-TVなどによると、この女性は、現在ミネソタ州に住んでいるエドナ・フィールデンさん。彼女の夫ビリーさんは、空軍隊員として26年間従軍した後、病気を患って25年前に58歳の若さで亡くなった。夫がコロラド州デンバーにある軍人墓地に埋葬されると、頻繁に墓地を訪れては幸せに眠っているであろう夫に向けて「いつも話しかけていた」と話す彼女は、その後1,000キロ以上離れたミネソタ州へと移り住んだため、墓参りも容易にできなくなってしまった。

しかし最近、夫を直接知らない孫たちに対し、国だけでなく家族にとっても素晴らしい存在だった夫を知って欲しいと考え、孫たちを連れて墓参りへ出かけることに。そして6月15日、孫たちと久々に夫の墓の前に立ち、「忘れられない特別な旅行にしたい」と感傷的な想いが込み上げていた彼女は、その想いが一気にしぼむほど信じられない現実に直面したという。

夫に想いを馳せながら墓の裏側を見たそのとき、「妻ドローレス」と自分の知らぬ女性の名が夫の墓に刻まれていたのを見つけたエドナさん。息が止まり、「この人は誰なの!」と叫んだという彼女は、ビリーさんの“妻になりたかった女性”が望んで一緒の墓に入ったのだと思い、「心が引き裂かれる思いだった」というほどショックを受けたそうだ。事の真相を確かめようとすぐに墓地の管理事務所に向かったものの、週末で休みだったために職員が不在で、彼女はやりきれない思いを抱えたまま週末を過ごす羽目になった。

そして週が開けた月曜日、エドナさんの問い合わせを受けた管理事務所は調査を実施。その結果、夫の墓に女性の名が刻まれていたのはミスだったと分かり、彼女に謝罪したという。

説明によれば、別の軍人男性の妻だった問題のドローレスさんが2002年11月に亡くなった際、墓に名前を刻む彫刻師が誤ってビリーさんの墓に作業したため起こったと判明。その後、彫刻師は間違いに気づいて本来の墓にも彼女の名前を刻んだものの、ビリーさんの墓には何も対処をしなかった上、ミスした事実を隠蔽して放っておいたため、誰にも気づかれないまま10年以上の時が流れていた。

平謝りの管理事務所は、すぐに新たなビリーさんの墓を手配し「2週間で作る」とエドナさんに約束したそう。しかし、気持ちが収まらない様子の彼女は「(夫は)もうここにはいて欲しくない」と話しており、自宅に近いミネソタ州の墓地への移設を検討しているそうだ。

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