生きる意味求め大量の本盗む、社会科学系の本を中心に800冊以上。

2013/07/15 09:19 Written by Narinari.com編集部

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長い人生、誰しも一度ぐらいは“生きる意味”がわからず、いろいろと思い悩んだ時期があるかもしれない。中国では先日、“生きる意味”を求めて800冊以上の本を万引きしていた若者の話が報じられ、話題を呼んでいる。

中国紙揚子晩報などによると、この一件は江蘇省南京市でのこと。今年から鼓楼区のある書店で本が立て続けに、しかも大量に消える事件が起き、店主が警察に相談したことから明るみになった。

店主の話では、社会科学系の本をメインに、歴史地理、文学詩集などの本が次々と消え、その量は尋常ではないとのこと。相談を受けた湖南路派出所はさっそく私服警官を派遣し、捜査に乗り出すことになった。

警官がしばらく捜査を続けたところ、一人の不審な若い男が浮かび上がってくる。この男はいつも電動バイクで店を訪れては、帰るときになると新しそうな本を大量に隠すように詰め込んでおり、警察は「コイツが犯人に違いない」と判断。店主の協力を得て現行犯逮捕することにした。

6月下旬、この男が再び書店を訪れたとき、警官は店主と連絡を取り、店内の本の状況を確認。やはり30冊の本が消えていることがわかり、男が電動バイクで現場から去ろうとした瞬間を見計らって声をかけた。男の服や電動バイクからは大量の本が見つかったという。

現行犯逮捕ということもあり、男はあっさり万引きを自供。李と名乗った男は、2月ごろからこの店で万引きをするようになり、週に3、4回犯行に及んでいた。盗んだ本は800冊以上で、読み終わった本は売り飛ばして小遣いにしていたという。大量の本を盗んだ理由は、「生きる意味がわからなかった。本を読んで答えを見つけたかったんです」と答えているそうだ。

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