歩くと良い香りがするパンツ、繊維内に香料のマイクロカプセル。

2013/07/12 16:12 Written by ナリナリ編集部

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古くは“裏地に凝るのが江戸の粋”とも言われたように、直接人目に触れない部分の服装にまで気遣うのも、またオシャレというもの。先ごろフランスでは、そんな男性たちにはうってつけのパンツが発売され、話題を呼んでいるという。ただし、このパンツの最大の特徴は見た目のデザインではなく、履いた人が動くと現れる“香り”の効果にある。

仏紙ル・パリジャンや仏ニュースサイトのザ・ローカルによると、話題のパンツを売り出したのは、仏下着メーカーのル・スリップ・フランセ。27歳の創業者ギヨーム・ジボーさんによって2011年に設立された同社は、7月3日に「Indomitable」という男性用パンツを発売した。一見すると、これといった特徴も見られないシンプルなデザインの下着だが、注目を集める理由は素材に施した工夫にある。

このパンツには、繊維内に「洋ナシとじゃこう」の香料を入れた、小さなマイクロカプセルが多数埋め込まれているのが特徴。じっとしているときは効果はないが、履いている人が行動を始めると繊維の摩擦でマイクロカプセルが潰れ、次第に「甘い匂い」を放出するようになるという。その効果は「30回洗濯しても持続する」とされ、ある程度の期間、香りを楽しめるそうだ。

ル・スリップ・フランセは、今年3月にフランスの資金募集サイト「My Major Company」で今回のパンツ開発を発表。当初から注目され、目標額の1万ユーロ(約130万円)は募集開始10日目の3月17日で早々に達成すると、その後も伸びて6月3日の締め切りまでに2万2,252ユーロ(約290万円)を集めた。そして、その1か月後の7月3日から同社オンラインサイトなどで販売を開始。価格はブリーフタイプは2枚セットで35ユーロ(約4,500円)、ボクサーパンツタイプで2枚セット40ユーロ(約5,200円)となっている。

「Indomitable」発売は仏メディアで広く紹介されており、ジボーさんは「今年だけで100万ユーロ(約1億3,000万円)は売り上げるだろう」と強気の予想。開発したマクロカプセルを埋め込む技術は、今後同社で販売するTシャツや水着、トレーナーにも「活用したい」との方針を示しており、第1弾となったパンツがどれだけの人気を得られるのか、同社も大いに期待しながら売れ行きを見守っているようだ。

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