海から3km“イルカ死体”の謎、奇妙な落とし物に地元住民は困惑。

2013/07/11 19:05 Written by ナリナリ編集部

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アイルランド北西部ミーンバナードという街で先日、予想だにしない“落し物”が道路脇で見つかり、地元で話題を呼んだ。その落し物とは、海の中にいるはずのイルカ。頭にケガをした状態ですでに命を落としていたそうだが、決して小さくない死体が、海から3キロ以上も離れた場所までどうやって運ばれて来たのか、経緯が分からない住民たちの間に困惑が広がっているという。

英放送局BBCやアイルランド紙アイリッシュ・ミラーによると、イルカの死体が見つかったのは、ミーンバナードにある丘の中腹を走る道路沿いの場所。ただ、道路からは「100ヤード(約90メートル)」も外れた車が入らない場所だったこともあり、地元の女性は、もし人間が運んだなら車以外の方法で持っていかなければ「置きようがない」と話し、なぜそこでイルカが見つかったのか不思議に思っている。

見つかった場所は、近くの海岸からでも「2マイル(約3.2キロ)」は離れている地点。死んだイルカの頭にはケガの痕も見られたが、いつ出来たものかも分かっていない。まさか生きているうちに自力でやってきたとは思えないが、見つかった場所を考えると「道路脇でもないから、トラックから落ちたとも思えない」と女性は話しており、住民たちの間では“ミステリー”として話題になっているそうだ。

しかし、見つかったイルカがどこからやって来たのかは推測できるという専門家も。クジラとイルカを調査しているグループのメンバー、パドレイグ・ウーリーさんは、今年6月21日に近くの街ダングローに現れたタイセイヨウカマイルカの群れの1頭ではないかと見ている。ウーリーさんは、通常外洋へ向かうイルカの群れが陸近くで目撃されるのも稀なため、今回見つかったのはこのときに現れたうちの1頭の可能性が高いと考えているという。

さらに言えば、ウーリーさんは見つかったイルカを、何らかの形で手にした人があえてその場に置いたのではないかと推察。小さくないイルカを外に放置して「自然に腐敗させ」、残った骨格を飾ろうとした人が「このような込み入った場所に持って行ったのではないか」と話している。とはいえ、イルカを運んだ張本人が実際に現れなければ、ウーリーさんの説も可能性の域を出ない推測のままで、一体イルカがどうしてそこにあったのか、住民たちの困惑はまだ収まりそうもない。

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