男性&女性用ソーセージに抗議、ラベルに写る男女の写真が性差別的?

2013/07/11 18:44 Written by Narinari.com編集部

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先日、ドイツで発売されたソーセージの新商品が物議を醸している。そのソーセージが“性差別的”として、ある女性ジャーナリストが問題視。これがメディアで取り上げられ、ちょっとした話題を呼んでいるようだ。

独ニュースサイトのザ・ローカルや英紙デイリー・メールによると、問題のソーセージを売り出したのは独大手スーパーのEDEKA。同社は先日、グループ食肉部門のRasting社がバーベキューシーズンに合わせて開発したという、ソーセージの新商品2種類を発売した。1つは太くて強いスパイスを効かせた1本100グラムのソーセージ、5本入りで2.99ユーロ(約390円)のパック。もう1つは、1本50グラムと細く、食べやすいサイズにした5本入り1.99ユーロ(約260円)のパックだ。

一見、ただのソーセージの新商品なのだが、問題は2つのコンセプトにある。大きいソーセージのパックには、魅惑的なドレスを着た女性が写るラベルが貼られ、“男性用”と銘打たれて販売されており、細い方には筋骨隆々な上半身裸の男性の写真をラベルに使って“女性用”として販売。EDEKAでは、食欲旺盛な男性には「心から楽しんで」大きなソーセージを食べてもらい、同時にスリムなスタイルを望みがちな女性も一緒に食べて「喜んで欲しい」と、それぞれの需要に合わせた“男性用”“女性用”を考え、発売したと説明している。

このソーセージに「耐えられない」と怒りを見せたのが、“フェミニストジャーナリスト”として活動しているスーザン・エンツさん。彼女は商品を見たとき、ほとんどの消費者が「冗談と捉えて反応する」のは理解したそうだが、商品名やラベルの表現方法などが、一般的な性差イメージを面白おかしく利用した“性差別的”なやり方だと、EDEKA社の姿勢に疑問を感じたという。

そこでEDEKA社幹部に直接疑問を訴える手紙を出し、「市民の認識に影響を及ぼす、男女平等概念の邪魔になるもの」と主張したというエンツさん。ザ・ローカルの取材に対し、彼女は同性である自分のパートナーとも考えを共にしたと明かし、自分たちのような意見があることも「伝えたかった」として見解を求める行動に出たと説明している。

エンツさんによれば、EDEKA幹部から返事は返ってきたものの、商品のコンセプトや素材の違いについて説明があっただけで、彼女が訴えた男女平等に関する見解については「言及を拒んでいた」そうだ。

今回「日常的に性差別について話すのは重要」として行動したと話すエンツさん。それに対し、例えばある政治学者は「マスタードにも男女、子ども用としたものがよくある」と話すなど、エンツさんの過敏とも取れる行動に疑問を呈す声はもちろんある。

とにもかくにも、今回はコンセプトばかりが注目されたこの新商品。今度は味のほうで話題になってもらいたいところだ。

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