菊地凛子がLAでサイン攻めに、「パシフィック・リム」プレミア開催。

2013/07/11 06:00 Written by Narinari.com編集部

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7月12日より全米公開されるギレルモ・デル・トロ監督の最新作「パシフィック・リム」が9日、アカデミー賞授賞式の会場でもあるドルビー・シアター(旧称:コダック・シアター)でL.A.プレミアを開催した。

この日、会場には約200人の取材陣、1,800人を超えるファンが集結。ギレルモ・デル・トロ監督、チャーリー・ハナム、そして本作で人型巨大兵器“イェーガー”に乗り込む日本人女性パイロット・森マコ役を演じた菊地凛子らが出席した。

レッドカーペットでは、SF映画とアジアを意識したという、個性的なスリットドレスで菊地が登場。ファンからサイン攻めに遭う姿も見られた。その様子はハリウッド女優そのもので、サウンドバイツでは堂々と英語でインタビューに応え、改めて海外での俳優生活への意思の強さを感じられる一幕だった。日本のメディアの前では少し懐かしそうに、日本語でプレミアを迎えた気持ちを興奮した様子で語った。

また、プレミアが行われたL.A.の街は「パシフィック・リム」一色で、本作の看板が至る所に張り巡らされ、その風景を見るだけでも、L.A.の街の本作への注目度が高いことがうかがえるが、それだけにとどまらず、会場では大勢に取材陣が殺到し、賑わいを見せていた。

取材に応えたギレルモ・デル・トロ監督は、今回、菊地と芦田愛菜という2人の日本人女優について「凜子は素晴らしい女優だけでなく、とにかくステキな人だ。不思議なのは繊細かつ芯の強さを持っている所がマコと似ていると思った。それと幼い頃から怪獣への愛も持っていて、精神的な深さまで理解できるのもすごい。愛菜はこれまでに仕事してきたどの世代の役者にも引けを取らない素晴らしい俳優だ。映画の中でもとても難しいシーンを演じているが、とにかく素晴らしかった。とにかくすごい。僕は愛菜の大ファンだよ」と大絶賛。

共演したチャーリー・ハナムも「凜子は温かくて毎日が楽しかったよ。愛菜とはほんの数日間の共演だったけど、子どもなのに衝撃的だった。迫力もあり、本当に驚かされたよ」と、2人の印象を語った。

監督は“ハリウッドNo.1の日本オタク”としても知られているが、影響を受けた作品について聞かれると「僕は1964年生まれで怪獣映画の全盛期だった。鉄人28号が出てきた頃かな。そして手塚治虫で育った。その頃は『鉄腕アトム』『ジャングル大帝レオ』、円谷の『ウルトラマン』『ウルトラセブン』、『黄金バット』など日本で流行っている物がメキシコにも入ってきたんだ。70年代に入ってからさらに興味を持ち、大人になる頃にはアニメ界の大友(克洋)さん、押井守や『AKIRA』『攻殻機動隊』、宮崎駿、高畑勲…それともっとオニババ、クロネコ、などとにかく僕の人生の歩み方のほとんどは日本の文化から生まれてきたんだ」と、話し出すと止まらない様子だった。

L.A.でのプレミアは、「バベル」以来だという菊地は「『バベル』のときは国際的な場所に立つことに慣れていなくて、自分がどういう状況か把握できていなかったけれど、今回は年月を経てこのような素晴らしい映画でここに来ることができて光栄に思います。この映画のプロセスとして役作り、撮影、プロモーションのワールドツアーと長く関わってきて、やっと観ていただく機会ができて、これからどういうふうにこの映画が愛されていくのか楽しみです」と語り、また、本作でのアカデミー賞への期待について「賞をいただくのは、キャリアの中ではオマケというか、期待してないところでいただくサプライズなので、いただく機会があったら光栄ですが、自分としてはこれからも真摯に、映画作りをしていきたいと思っています」と謙虚に話した。

そして最後に、日本のファンに観て欲しいところとして、監督が「僕にとっては嘘偽りなく心底より尊敬するジャンルへのオマージュなんだ。日本の文化が僕の心を射止めたように、日本の皆さんにもこの愛を感じ取ってもらえたら嬉しい」とアピール。なお、監督が日本で行きたい場所は「やっぱり中野ブロードウェイと代々木公園かな」とのことだ。

映画「パシフィック・リム」は8月9日(金)、新宿ピカデリー 丸の内ピカデリーほか3D/2D同時公開。

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