プロ野球の始球式で有名人が登場すると、それだけで球場内が盛り上がるもの。先日、韓国プロ野球の試合で始球式を行った元女子新体操選手は、その経歴ならではといえる華麗なピッチングフォームを披露して、観客のみならず選手たちをも魅了した。このときのテレビ中継動画がYouTubeに投稿され、世界からも大きな注目を集めているようだ。
話題の動画は、7月5日付で投稿された「South Korean rhythmic gymnast Shin Soo-ji's first pitch」(//www.youtube.com/watch?v=RVeo6QMcbW4)。動画の説明によると、始球式は7月5日にソウル・蚕室球場で行われた、斗山ベアーズ対三星ライオンズの試合で行われたもので、2008年北京五輪に新体操韓国代表として出場した、元選手のシン・スジさんが登板した。
両腕を大きく振りかぶった彼女は、背中が極端に反っていかにも体が柔らかそうな姿勢を見せる。そして、ボールをそのまま投げるかと思いきや、腕を振らずに上半身を勢いよく前へ投げ出すと、脚はきれいに上へ伸び、頭は地面すれすれまで低くして、右足だけでくるりと前へ一回転。その勢いで投げたボールは、マウンドより手前からとはいえ、余裕のノーバウンドでキャッチャーミットに収まった。
彼女が見せた“アクロバティック”なピッチングに、観客からは大きな歓声が上がり、ベンチの選手たちも一様に驚きの表情を浮かべているのが印象的。2011年まで現役だった彼女の華麗なパフォーマンスは、まだ22歳というかわいらしい顔立ちも相まって、球場にいた全員のみならずテレビの視聴者たちも魅了したようだ。
この動画は韓国内のみならず、「驚くべきピッチング」(豪紙ヘラルド・サン)、「信じられないほどアクロバティック」(米紙ニューヨーク・デイリーニュース)などと紹介されるなど、欧米でも広く注目を集めている。再生回数も900万回を超えて(7月9日現在)なお伸び続けている状況で、世界で話題になっているピッチングフォームがどんなものなのか、ぜひ一度ご覧になってはいかがだろうか。