果肉が“2色”のスイカが話題、「爆発はしません」と生産者も太鼓判。

2013/07/06 10:55 Written by ナリナリ編集部

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スイカ生産量世界1位の中国では、この時期、街のあちらこちらでスイカが売られているのを見かけるが、中には滅多にお目にかかれない珍しい品種もある。最近話題を呼んだのは、普通のスイカの10倍近い値段がする高級な品種。そのスイカは、まるでアイスを食べているかのような口当たりを楽しめるという。

中国メディア安徽網などによると、このスイカの特徴は果肉の色が赤と黄色の2色であること。果肉が赤もしくは黄色のスイカは珍しくはないが、このスイカの場合、部位によって2つの色が混ざっており、味も若干異なるという。また、その口当たりはまるでアイスを食べているかのようになめらかだというから、不思議なスイカだ。

浙江省寧波市寧海県の金龍浦農業専業合作社(日本の農協のような協同組合)理事長の尤宏偉さんによれば、このスイカの値段は1個(約6キロ)200元(約3,200円)程度。中国で売られている格安スイカの10倍近くもする高級品だが、尤さんは高価である理由を「100万元(約1,560万円)で上海農科院からこの種の独占使用権を購入したから」と話している。

加えて「土壌や水が汚染されないよう設備などに細心の注意を払っており、肥料も有機肥料のみを使用して栽培しています」とし、栽培から販売に至るまであらゆる面で管理された一級品であることを強調した。また、この種は普通のスイカに比べて栽培が難しいことも価格が高い理由のひとつだという。

気になるのは売れ行きだが、尤さん曰く「広告を打ったり、宣伝したりする必要がないぐらい売れています」とのこと。実際、金龍浦農業専業合作社を訪れると、多くの人が購入していく姿を目撃できるという。

中国のスイカと言われると、その品質が疑われる傾向もあるが、この点に関して生産者の黄統利さんは「以前問題となった“爆発スイカ”のような催熟剤、膨張剤は一切使用していません」と語る。そしてこのスイカの場合、受粉から成熟するまで38日間かかり、その成長記録はパソコンできちんと管理されているため、品質の悪いものは市場に出回らないそうだ。

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