逃亡犯逮捕したら別の殺人犯、身分偽装のため入手の偽身分証で混乱。

2013/06/23 04:59 Written by Narinari.com編集部

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日本のホテルでは、日本人が身分証の提示を求められることはあまりないが、海外では特に珍しい話ではない。もちろん、これは何か問題が起きた際に、すぐに身分照会できるよう配慮されたものだが、中国では先日、逃走中の殺人犯がニセの身分証を提示して宿泊したところ、その身分証が別の逃亡犯のものだったことから逮捕されるという珍しい事件があった。

中国メディア新快網などによると、この事件が明らかになったのは6月6日のこと。広東省深セン市の竜崗区宝崗監派出所の話では、同区坂田街道にあるホテルに宿泊した客が逃走中の男であることが判明し、すぐに警官が身柄の確保に向かったという。しかし、そこには確かに逃亡犯と同姓の“胡”と名乗る男が滞在していたものの、登録されている身分証の顔とは一致しない。警察が男に問い質しても「私は胡だ」と言い張るばかりで、怪しいと感じた警察は、連行して本格的に取り調べを行うことにした。

取り調べで判明したのは、連行した男は実は逃亡犯の胡ではなく、湖北省京山県に籍を置く“黄”という人物だということ。しかし、警察が同県警察に黄の身分照会を行ったところ、この男も別件で逃走中の身であることが判明する。同県警察の話では、6月1日夜、黄は李という男と一緒に殺人事件を起こし、被害者の遺体焼却後、湖北省から姿をくらましていたそうだ。

黄と李は深センに逃げ延びた後、犯罪者としての身分を隠すために別の身分証を入手。新しい身分証の“素性”を知らずにホテルに宿泊したことから、今回の逮捕につながった。相方である李もそれから間もなくしてホテルに戻ったところを逮捕されたという。

なお、中国では宿泊施設を利用する場合、中国人・外国人問わず身分証の提示を求められる。宿泊施設の端末は警察の端末とつながっており、身分証番号や名前を登録すれば、犯罪者かそうでないか明らかになるシステムになっているという。

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