「闘病の友達救え」15人坊主に、治療で頭髪抜け落ち込む少年感激。

2013/06/19 09:46 Written by Narinari.com編集部

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米カリフォルニア州サンディエゴに住むトラヴィス・セリンカくんは、脳腫瘍と闘う10歳の小学生。最近、放射線治療を受けた彼は、頭からすべての髪の毛が抜け落ち、少なからぬショックを受けていた。変わってしまった姿を友だちに見られたくないと落ち込んでいた彼に、その気持ちを知った同級生15人が彼を励ますための行動を起こし、周りの大人たちを驚かせたという。

米放送局FOX系列KSWB-TVなどによると、病気と闘う毎日を過ごしているセリンカくんは先日、テキサス州ヒューストンの病院で放射線治療を開始。治療を始めてから2か月弱、病気に対しては効果的だったものの、その副作用で彼の頭髪はすべて抜け落ちてしまった。治療を終えた後、セリンカくんは髪の毛が無くなった自分の姿に引け目を感じ、「学校のみんながどう思うか」との不安が膨らみサンディエゴに戻るのも嫌がる様子を見せていたそうだ。

そんなセリンカくんの不安を知り、「サポートが必要」と立ち上がったのが同級生の男の子15人。「ぼくたちは、彼が大変な思いをしているのを分かっている」と話す彼らは、セリンカくんの母親リンさんにも声をかけて理容室に集まった。そして次々に店へと入っていった彼らは、髪の毛を剃ってセリンカくんと同じ“坊主頭”となった。

この同級生たちの気持ちが込もった励ましに、登校をためらっていたセリンカくんは勇気づけられ、久々の学校には帽子を被らずに、ありのままの姿でやって来たそう。そんな経緯を一切知らなかったという担任教師は、団結した男子生徒たちの友情を「素晴らしく美しい」と称賛している。

彼らの行動で登校への不安が大きく和らいだとして、「みんなにすごく感謝したい」と話すセリンカくん。母リンさんも、今でも彼らが断髪に臨んだシーンを思い出すたびに涙を浮かべ、同級生たちの優しさに感謝している。今回、仲間から大きな支えをもらったセリンカくんなら、これからの困難も次々と乗り越えて、必ず病気に打ち勝ってくれることだろう。

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