“四川のメッシ”15歳に熱視線、ライバルは日本の天才・久保くん?

2013/06/14 14:48 Written by Narinari.com編集部

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2011-2012シーズンより、FCバルセロナの下部組織でプレーする久保建英くん(12歳)。今シーズンはアレビンA(小学5年生のAチーム)のカテゴリーでプレーしており、30試合74ゴールでリーグ得点王に輝くとともに、年代別国際大会でMVPを獲得するなど、日本のサッカーファンの間で将来を期待されている選手だ。そんな久保くん同様、若くして注目を浴びる選手は世界にもいる。中国では今、スペインのクラブに入団した少年、“四川のメッシ”ことシュシュくんに熱い視線が注がれているようだ。

シュシュくんは1998年に四川省遂寧市で生まれた15歳。2002年日韓ワールドカップの影響でサッカーにのめり込むようになり、7歳のときに中国スーパーリーグ(1部)の山東魯能泰山倶楽部のサッカースクールに入団した。抜群のボールコントロールと高い得点能力を武器にめきめきと頭角を現し、気が付けばキャプテンを任されるまでに。当時のサッカースクールのコーチに「これまで見てきたどんな子どもよりも才能がある!」と言わしめたほど、シュシュくんの実力は突出していたという。

それほどの才能があれば周囲が騒がしくなるのは当然のこと。シュシュくんは成長するにつれて、中国サッカー関係者の関心を広く集めるようになり、同時に、サッカー協会の取り計らいでフランスやイングランドのクラブの練習参加を勧められるなど、着実にステップアップしていくと思われていた。

ところが、シュシュくんは幼少の頃からFCバルセロナでのプレーに夢を抱いており、そうした誘いをすべて断ってしまう。そして今年3月、ついに地元メディアの助けも借りて自らFCバルセロナに売り込みが実現し、数回にわたるテストに参加した。

しかし、FCバルセロナのテストは途中で辞退。実は、同時に練習参加していたテッラーサFC(FCバルセロナと同じカタルーニャ州を本拠地とするクラブ。現在は4部リーグ)のプレー環境や、提示された契約条件が思いのほか良かったためだ。また、FCバルセロナの下部組織出身者でトップデビューを果たせた選手はわずか10%程度しかいない現実を考慮し、テッラーサFCを選んだとも報じられている。

いずれにせよ、“四川のメッシ”は現在、テッラーサFCの下部組織でプレーに励んでいる。入団から約2か月、すでにチームの中心選手になっているそうで、地元メディアからの評価も高いという。“日本のメッシ”こと久保くんとは年齢が少し離れているが、果たしてスペインのトップリーグで日中の“メッシ”があいまみえる時代は訪れるのであろうか。

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