赤ちゃんの時にはたくさん飲んでも、母乳の味を覚えているという人はあまりいないだろうが、そんな母乳の味を再現したキャンディーが、このほど米国で発売された。

米紙ロサンゼルス・タイムズやダラス・モーニングニュースによると、母乳味のキャンディーを発売したのは、テキサス州オースティンの「Lollyphile」というメーカー。緑茶やパッションフルーツといったものから、「ハバネロ・テキーラ」「チョコレート・ベーコン」など変わったものまで、バラエティーに富んだフレ―バーのキャンディーを販売する同社が、6月3日に新発売したのが“母乳味”のキャンディーだ。

新発売の理由を、“泣きわめく赤ちゃんでも満足して静かになるその味”がどのようなものなのか、大人も知ることができるように、とサイトで説明する同社。その中で、同社のジェイソン・ダーリング社長は、周囲に新たに母親となる女性が増えてきたことが、“母乳味”を作るきっかけだったとも明かしている。

開発にあたっては、社長や開発担当者が母親になった友人4人から実際に母乳の提供を受け、味わってみたそう。妊娠7か月での早産となった母親のものは「アーモンドミルクのような味」だったと話す社長らは、それぞれ感じた味覚を基にレシピを練り上げ、今回の発売にこぎ着けたという。

もちろん、キャンディーには本物の母乳は使われていない。それでも“母乳味”に興味を抱いた人は多いようで、発売開始の翌日にはすでに数千ドル（1,000ドル＝約10万円）を売り上げたというから、上々のスタートを切った様子だ。

このキャンディーは日本でも同社サイトから購入可能で、価格は4本10ドル（約1,000円）、12本で24ドル（約2,400円）、36本で58ドル（約5,800円）となっている。