“おなら靴”でデート台無しに、怒りおさまらず靴屋を訴えた男性。

2013/06/03 14:44 Written by Narinari.com編集部

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中国に、履いていた革靴のせいで大変な目に遭った男性がいる。その革靴は“おなら音”を発していたそうで、それが原因でデートが台無しになってしまったという。

中国紙武漢晨報などによると、湖北省武漢市江夏区で暮らす楊さんは29歳。中国では結婚していても良い年齢だが、残念ながら楊さんには彼女がおらず、結婚など夢のまた夢、周囲のプレッシャーもあり悩んでいた。

そんな折、会社の同僚が気遣って「知り合いの女性に会ってみないか?」と打診してきたそう。楊さんは「願ってもないチャンス!」と思い、デートに先立ち、新しい靴を購入することにした。と言うのも、女性は“男性の足下を見る”と聞いていたからだ。

楊さんは訪れた靴屋の店員に勧められるまま通気性が良くて歩きやすい革靴を286元(約4,700円)で購入。5月中旬の日曜日、その新しい靴を履いて意気揚々と約束の場所に向かった。

現れたのは劉さんという女性。お互い初めて会うにも関わらず会話は思いのほか弾み、上々の雰囲気になって、2人はそのまま少し離れた公園へ向かうことにした。

しかし、これがいけなかった。待ち合わせ場所から公園までは歩ける距離ではないため自然と「バスで向かおう」という話になり、多くの乗客で混雑したバスに乗車。するとそのとき、楊さんの足下から突然おかしな音が発せられた。その音はまるで大きなおならのような音で、場は気まずい雰囲気に。周りの乗客は楊さんを避けるようにして離れてゆき、白い目を向けてくる。ある乗客からは「マナーがなっていない!」とはっきり批判されてしまうほどだった。そうした中、楊さんはただただ苦笑いするしかなかったという。

肝心なのは劉さんの反応だ。本当におならをしたわけでもないのだから、それこそ笑って済めば良かったのだが、劉さんは初めてのデートで恥をかかされたと思ったのか顔を真っ赤にして怒り、そのまま家に帰ってしまった。

結果、大きな失望が楊さんを襲ったのは言うまでもない。そのうちに沸々と怒りがこみ上げてきた楊さんはすぐに問題の靴を購入した店に向かい、「どうなってるんだ!」と抗議。精神的苦痛を受けたとして損害賠償を請求した。しかし、店側は受け入れようとしない。ラチがあかないと判断したのか、楊さんは政府の工商部門に訴え出ることにした。

関連部門の調査で判明したのは、この革靴は通気性を高めるために小さな穴をいくつもあけたインソールを敷いているとのこと。化学繊維の靴下でこの靴を履くと、靴下とインソールの摩擦で静電気が発生し、おならのような音が発生することがあるそうで、綿素材の靴下では同様の現象は発生しないとのことだった。靴屋の店員の話では、購入時に注意事項を伝えたそうだが、もしかしたら楊さんにはうまく伝わっていなかったのかもしれない。

最終的に音の鳴らないインソールに無料交換することで楊さんと靴屋のあいだのモメ事は解消されたそうだが、劉さんとの関係が修復できたかどうかはわかっていない。

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