大発生の17年ゼミを“食材”に、米国のシェフが料理提供を検討。

2013/05/20 11:56 Written by Narinari.com編集部

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北米で13年、または17年周期で大量発生する“周期ゼミ”。最近では2年前にミズーリ州を中心とした中西部で13年ゼミが一斉に成虫となって飛び回り、日本でも多くのメディアがこの話題を伝えました。そんな周期ゼミの17年種にあたるグループが、今年はノースカロライナ州からバーモント州までの北米東部の地域で大量発生する予定ですが、このセミの大量発生を逆手にとり、「容易に手に入る“食材”のセミを料理して、食べてしまおう」と計画を立てているシェフがいるそうです。

コネチカット州ニューヘイブンで日本食レストランを営むブン・ライさんは、以前から昆虫をはじめとする、少し変わった食材を使ったレシピを編み出してきた人物。今回の17年ゼミも彼にとっては貴重な食材で、「たくさん獲ってきて、冷凍庫をいっぱいにする予定」なのだとか。

ライさんは、この試みはふざけているわけではなく、「17年という、とても長期のライフサイクルを持つセミに敬意を払うための料理」と説明。さらに油で揚げるといった高温調理で、せっかくの栄養価を崩してしまうことはせず、スパイスとハーブをふんだんに使って蒸し煮にするなど、カニに似た調理方法で提供するとしています。

ライさん曰く「栄養があって、さらに今年は豊作となる貴重なセミ」は、彼自身も早く食べたいと楽しみにしているそうですが、問題は「どれだけその美味しさをアピールできるか」という点。昨今、昆虫食は世界的に注目を集めてきていますが、果たして米国でセミ料理は受け入れられるでしょうか。

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