“自分の美”気付く動画に反響、公開約1週間で再生回数2,000万回突破。

2013/04/23 16:43 Written by Narinari.com編集部

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ボディケアブランドの「Dove」が公開した“自分の本当の美しさを気付かせる”実験動画が話題を呼んでいる。4月14日、YouTubeに英語版が公開されると、約1週間で再生回数が2,000万回を突破。20日には日本語字幕版が公開され、こちらも3日間で60万回突破と順調に再生回数を伸ばしているようだ。

女性は自分の美しさに対して、とても厳しい目を持っている。「自分を美しい」と思う割合は、世界中でたったの4%。世界の半数以上の女性(54%) が「自分の見た目に一番厳しいのは自分である」と認めており、これは数字にすると実に6億7200万人にのぼる計算だ。しかし、Doveの考える理想はこれとは異なり、「全ての女性が自分の美しさに気づき、自信に満ち溢れ、自分が美しいかどうかと悩まない世界であるべき」(ユニリーバ・ジャパンより)だと考えているという。そんな世界の実現に向けて行われたのがこの動画の実験だ。

動画には、FBIでトレーニングを受けたForensic Artistのジル・ザモーラさんと、被験者の女性たちが登場。Forensic Artistとは直訳すれば「法医学の画家」であり、目撃者の証言から犯人の顔を描いたり、犯罪発生時の様子をスケッチしたりする警察捜査には欠かせない職業のひとつだ。この特別な画家の協力を得て、Doveは次のような実験を行った。

1. ザモーラさんと被験者の間にカーテンを置き、互いに相手の顔が見えない状態にする。
2. 被験者に髪の長さ、顔の構造など自分の顔に関するあらゆる特徴を、ザモーラさんにカーテン越しに伝えてもらう。そしてザモーラさんはその言葉を頼りに、一人の人間の顔を描き上げていく。
3. ザモーラさんが顔を描き終わったら、被験者はザモーラさんと顔を合わせないようにしてその場を立ち去る。
4. 次に、その被験者と実験前に会ってもらった赤の他人に、被験者の顔の特徴を言葉で説明してもらう。ザモーラさんはその言葉を頼りに、また一人の人間の顔を描き上げていく。
5. 最後に、被験者に、自分の説明で作成された肖像画と他人の言葉から作成された肖像画の2枚を比較してもらう。

その結果、すべての被験者が「自分の目に映る自分の顔」より「他人の目に映る自分の顔」の方が圧倒的に美しいことを認めた。皆が自分の美しさを過小評価しており、本来より醜(みにく)く自分の顔を描写していたという。

公開された動画「Dove Real Beauty Sketches」(//www.youtube.com/watch?v=E8-XKIY5gRo)では、被験者たちは「自分のおでこはとても大きい」や「私の顔の一番の特徴は、太った丸い顔です」など、自分に対してとてもネガティブな表現をしていることが分かる。赤の他人からの説明で描写された肖像画との2枚の写真を見比べた被験者全員が、自分の魅力に気付いたかのように自信を持った表情を見せた。

今回の実験の意図について同社は「美しさが悩みの種ではなく、その人の自信の源となるような世界を築くことをブランドのミッションとして考えています。すべての女性は自分が思っている以上に美しいということに気づいて欲しい、そのためにこの実験を行いました」と説明。そして「実験に参加した被験者の方々だけでなく、この衝撃的な瞬間を映像に収め、展開をしていくことで、一人でも多くの女性に、自分の美しさに気づいて欲しい」とメッセージを送っている。

また、被験者の一人の話として、「私は、生まれながらにして持つ自分本来の美について、もっと感謝したいと思います。そしてそれは私たちがこれから下す選択、大切な友人、憧れの仕事、自分の子どもに対する接し方など、ありとあらゆるものに影響を与えます。これ以上に自分の幸せを左右するものは、他にはないでしょう」との言葉を紹介した。

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