カンヌのコンペに福山主演作、是枝監督「誰も知らない」以来の出品。

2013/04/19 00:13 Written by Narinari.com編集部

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福山雅治主演、是枝裕和監督の映画「そして父になる」が、第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品することが決定した。

是枝監督にとってカンヌ国際映画祭のコンペ部門出品は、2004年の「誰も知らない」以来、9年ぶり3回目。コンペ部門は最高賞パルムドール他賞を競う部門で、本年度の審査委員長はスティーヴン・スピルーバーグに決定している。

福山が初めて父親役を演じる本作。妻役には尾野真千子、もう一組の夫婦役にはNHK大河ドラマ「龍馬伝」で福山と夫婦役を演じた真木よう子、プライベートでも親交のあるリリー・フランキーがキャスティングされている。

今回の出品について、是枝監督は「カンヌ映画祭のコンペティション部門という最高の舞台で『そして父になる』のワールドプレミアを行えるのは本当に嬉しいですし、光栄に思います。選んでいただいた映画祭関係者のみなさまに感謝します。産まれたばかりのこの映画がどんなふうにあの場所で受け止められるのか? カンヌを出発点にどこまで遠く世界を旅出来るのか?今は期待と不安と半々ですが、福山さん初め、スタッフキャストと一緒にその一歩目をきちんと見届けて来たいと思います」とコメント。

福山も「国際映画祭といった大舞台に、今まで参加させていただいた経験が無かったので、今回のお話は聞けば聞くほど凄いことすぎまして。情けないことに、自分という人間はキャパシティーを越えたことが、起こると逆にピンとこないものなんだなと、妙な実感をしております(笑)。とはいえ、心から嬉しく光栄に思っております。映画祭のタイミングはちょうど連続ドラマの撮影中です。ですが俳優人生においてこんな大舞台に行ける機会は二度とないかもしれない、という思いで何とか調整して晴れの舞台に立ってみたいです」と喜びを語った。

なお、出品の経緯について本作プロデューサーは「欧米配給を担当する会社ワイルドバンチから『素晴らしい作品だから出品するべきだ』という強い薦めでエントリーした。家族、という全人類に共通するテーマが描かれた本作。登場人物たちの事件の受け止め方、心の動きの描写がとても日本的で繊細、それでいて非常に共感できるところが映画祭番組選定委員たちに高く評価され正式招待されるにいたったと聞いている」と説明した。


☆「そして父になる」ストーリー

6年間育てた息子は、他人の子でした――。

学歴、仕事、家庭。自分の能力で全てを手にいれ、自分は人生の勝ち組だと信じて疑っていなかった良多。ある日病院からの連絡で、6年間育てた息子は病院内で取り違えられた他人の夫婦の子供だったことが判明する。血か、愛した時間か―突き付けられる究極の選択を迫られる二つの家族。今この時代に、愛、絆、家族とは何かを問う、感動のドラマ。

「そして父になる」は10月5日(土)、新宿ピカデリー他全国ロードショー。

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