冗談で「ビンゴ!」と叫び逮捕、裁判所は「半年間言っちゃダメ」。

2013/03/27 17:52 Written by Narinari.com編集部

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日本ではパーティーなどでおなじみのビンゴゲーム。自分のカードに配列された数字が一列揃ったら、高らかに「ビンゴ!」と周囲にアピールするのがルールだが、米国では「ビンゴ!」と叫んだがために、逮捕に至った18歳の若者がいる。先日裁判も開かれ、罪に問われた彼に対して「半年間ビンゴと言ってはいけない」との命令が下されたそうだ。

米紙シンシナティ・エンクワイラーやニューヨーク・デイリーニュースなどによると、事件が発生したのは、ケンタッキー州コヴィントンにある「ビンゴホール」と呼ばれる場所。米国では、賞金をかけてビンゴを行う現場のようなホールがあり、その状況こそが彼の一言を罪にする原因になった。

2月9日、いつものようにゲームが行われていた最中に友人たちとホールにやって来た18歳の男性は、「冗談のつもり」でいきなり「ビンゴ!」と宣言。その瞬間ゲームは止まり、賞金を望んでいた参加者たちは「みんな唸り始めて」悔しい気持ちを露わにしていたという。ところが男性の宣言がウソだと分かると、現場は騒然。周囲の参加者からは罵声が飛び交い、主催者側も場を乱されたと憤慨したそうだ。

しかし「公共の場所だから自分が言いたいことを言っても構わないと思っていた」彼は、怒った周囲に対して謝罪を拒否。結局、その意地が仇となり、彼は駆けつけた警察官によって治安紊乱行為の罪に問われ、逮捕されてしまった。彼を捕まえた警察官の話では、もしも彼が謝罪に応じていれば警告だけで済ませていたそう。ただ今回の場合、「野球場で試合を止めようとしたら追い出されるのと同じ」と警察官が話したように、賞金をかけたビンゴホールでウソの「ビンゴ!」と発した結果、真剣にゲームに臨んでいる参加者や関係者に多大な迷惑をかけたと判断され、逮捕に至ったというわけだ。

そして3月中旬、「250ドル(約2万4,000円)の罰金と最高90日の懲役」が科せられる可能性のある罪に問われた男性は、裁判所に出廷。前科もなく「後悔する態度」を見せたことも考慮され、裁判官は男性に対しビンゴホールへの接近禁止と「6か月間ビンゴと言ってはいけない」との命令を下したという。自分のウソが周りに大きな迷惑を引き起こし、裁判にまでかけられる結果を招いた男性。本人もさすがに反省している様子だが、裁判官はまだ若い男性に「家族と話し合って、ユーモアセンスというものを理解しなさい」との忠告も忘れなかったという。

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