江崎グリコは3月26日、クリームサンドビスケット「ビスコ」の売上げが、2011年度に記録した過去最高記録（45億円）をさらに更新し、2012年度は約52億円となる見込みだと発表した。

「ビスコ」は1933年、当時としては画期的な酵母入りのクリームサンドビスケットとして発売され、今年2月で80周年を迎えたロングセラー商品。同社創業当時からの「おいしさと健康」の理念に基づき、2002年には小麦胚芽を入れた若い女性向けの「ビスコ＜小麦胚芽入り＞」をラインアップに追加した。同商品は「カラダにやさしい健康感」を想起させ、ビスコブランドの拡大に一役買っている。

その後、2007年には長期保存が可能な「ビスコ保存缶」を発売。防災意識が高まり、家庭でも日頃の備えが関心事になっている中、2011年度の売上げが前年の約10倍になるなど手軽にエネルギー摂取が可能な食料として支持を集めた。

また、「東京都帰宅困難者対策条例」が2013年度4月1日から施行するにあたっての各企業・行政などの準備対応も、過去最高売上の一因となっている。