謎の“30年間の胃痛”原因判明、胃潰瘍手術時に鉗子置き忘れる。

2013/03/14 10:31 Written by Narinari.com編集部

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医師や看護師などの医療従事者の過失によって発生する医療過誤にはさまざまなケースがあるが、先日中国では、30年前の手術時に置き忘れたと思われる医療器具が体内から見つかる一件があった。その患者は30年もの間、原因不明の胃痛に悩まされていたという。

中国紙楚天金報などによると、この災難に遭遇したのは湖北省黄石陽新県で暮らす宋登懐さん。70歳の宗さんは今から30年前、病院で胃潰瘍の手術を受けたのだが、それから数年後、原因不明の胃痛に悩まされるようになった。ただ、当初は痛みはそれほど強くなかったことから、宗さんは胃薬を飲んだり鎮痛剤を飲んだりして凌いで来たそうだ。

しかし、ここ数年は痛みが激化。それは息子の進金さんが重病を疑うほどで、ひどい日には一睡もできないほどの激痛に襲われるようになってしまう。取り返しがつかなくなることを恐れた家族は、ひとまず病院で検査を受けさせることにした。

すると、宗さんの身体に驚きの事実が発覚する。レントゲン検査で腹部に15センチほどのハサミのような物体が入っており、詳しく調べてみると、それは手術で用いる止血鉗子であることが判明した。

もちろん、宗さんの胃痛はこの止血鉗子が発端となっていたわけだが、30年前まで遡らなければ具体的な原因究明は不可能。当時手術を受けた病院にも、すでに記録は残っておらず、現時点ではなぜこのようなことが起きてしまったのか、はっきりしないままだという。

なお、宗さんの体内に埋まっていた止血鉗子は5時間に及ぶ手術を経て、無事摘出されたそうだ。

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