10年前に別れた犬と偶然再会、保護団体サイトの情報と記憶が一致。

2013/02/27 19:59 Written by Narinari.com編集部

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昨年愛犬を失った米国のある男性は、今年になって新たなパートナーを迎えようと、引き取り手を待つ犬が紹介されているサイトを見ていた。するとその中に、妙に心当たりのある特徴が書かれた犬を見つけ、気になった男性が会いに行ったところ、それは二度と会えないと思っていた“元愛犬”と分かり、大変驚いたそうだ。

米紙ナシュア・テレグラフや米放送局ABC系列WMUR-TVなどによると、元愛犬を見つけた男性は、ニューハンプシャー州ナシュアに住むジェイミ・カーペンターさん。愛犬がいなくなった悲しみを乗り越え、再び犬と過ごす喜びを求めた彼は、今年1月に地元動物保護団体のサイトを開いてチェックしていたところ、13歳でメスのバセットハウンド犬を見つけた。写真は掲載されていなかったものの、犬種と「ジンジャー」という名前から、彼の頭には昔飼っていた1頭の存在が蘇ったという。

カーペンターさんは10年前に離婚を経験し、当時飼っていたジンジャーという犬を元妻が引き取った。「もう二度と会えないだろう」と諦め、妻とともに別れたはずのジンジャー。しかし、サイトに書かれた紹介文を読んでいるうちに、まさかと怪しみつつも、まず保護団体に犬の写真を送ってもらえないか相談し、彼もかつて撮ったジンジャーの写真を保護団体へ送った。すると、どちらの写真にも、体に同じ「3つの特徴」(米放送局ABCより)が確認でき、保護団体の職員たちも色めき立った。

昨年10月まで、年老いた夫婦の下で幸せに暮らしていたジンジャー。実は、カーペンターさんと離婚した直後に元妻がジンジャーを保護施設へと引き渡した後、この夫婦が引き取って飼育していたという。ところが、最近充分な世話ができなくなったと感じた夫婦は、ジンジャーを再び保護施設へ預け、優しい性格の彼女に早く次の家が見つかって欲しいと、職員たちは飼い主探しに尽力していた。それでも13歳になった彼女の引き取り手はなかなか見つからず、これまで3組の希望者と顔合わせを行ったが、いずれも最終的には断られ、保護施設での生活が続いていたそうだ。

そしてようやく訪れたジンジャーの引き取り希望者に、保護団体でも期待する気持ちが高まった。1月21日、カーペンターさんが施設へ足を運んで、ジンジャーとの対面が実現。シーツの上で眠っていたジンジャーを、彼が声を掛けながら顔を近付けていくと、彼女は彼の顔をなめ始めたという。その瞬間「私たちには決して“キス”をしなかった」という職員らは、カーペンターさんが「昔の飼い主だった」と確信。彼もまた、近寄ってきてくれた彼女が「私が誰か覚えていてくれた」と確信したそうだ。

こうして10年ぶりの再会を果たした“元飼い主と元愛犬”は、晴れて再び一緒の生活を開始。最高の引き取り手を見つけられた保護団体の職員たちも「彼らはとても幸せ」と話し、喜んで見送ったという。

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