元モーニング娘。の高橋愛（26歳）が2月26日、主演を務める舞台「もしも国民が首相を選んだら」の制作発表会見に出席した。

「もしも国民が首相を選んだら」（マガジンランド刊）は、元神奈川県知事の松沢成文氏と元農水省キャリア官僚の林雄介氏による共著で、昨年4月に出版。公選によって普通の女の子が初の女性首相となる日本を描いた小説だ。

この日の会見では、まず、松沢はが「日本も民主政治国家として成熟してきたから、首相は国民が選んだ方がスッキリする。国民も政治に参加しやすくなりますし、選んだ国民も自覚を持つと思うんですね。そうした私の考えをまとめた本を書きました」と出版の経緯を説明。さらに「若い女の子でも政治に興味を持ってもらえるように、非常にわかりやすい本です。城川れいなという女性の主人公にピッタリのイメージの高橋愛さんがここにいらっしゃいますけど、私も原作者としてありがたくうれしく思ってますし、この舞台、必ず成功させるようにみんなで協力してがんばっていきたいです」と意気込みを語った。

続いて高橋は「城川れいなは国民の投票で初の女性首相になるんですけど、首相になるためにもいろんな人の支えがあったりだとか、いろんな壁にぶつかったりだとか、いろんな広がりがあって、そこをリアルに自分らしく演じられたら」と、こちらも意気込みは充分。政治への関心は「政治って漢字も多いし、難しいんだろうなって考えちゃう（笑）」と高くないようだが、「松沢さんと対談させてもらっただけでも、そうなんだって思ったこともたくさんありました。アメリカはこうだけど日本はこうなんだって比較も入ってたり、もどかしく思ったり」と、今回の舞台によって、意識が変わりつつあるようだ。

現在26歳の高橋だが、まだ選挙へ投票したことはなく「次は行きます！」と宣言した上で、「アメリカでは家庭で政治の話を普通にしているとお聞きして、日本でももっと政治が身近になればいいですね」と語った。

また、「女性首相は誰がいい？」との質問には、以前対談をしている細川護煕夫人の細川佳代子さんや女優の大竹しのぶの名を挙げた高橋。さらにハロプロ出身者としては「中澤裕子さん。ハロプロのリーダーを務めていて、リーダーシップを持ってる方だと思うので、『はい、ついていきます！』って（笑）」と初代・モーニング娘。リーダーの名を挙げた。これを聞いた松沢氏からは「愛ちゃんもモーニング娘。のリーダー4年半もやったんだよね？　今、日本の総理大臣は1年で変わっちゃうからたいしたもんだよ」と労うシーンも。

「もしも高橋愛内閣が誕生したら、大臣は？」の質問には、財務大臣に「安倍なつみさん。安倍さんって節約しているイメージがあって、いい意味でケチで（笑）。日本の経済をうまいことやってくれるんじゃないかと」と答え、さらに文部科学大臣は「頭の回転が速い」という理由で矢口真里、外務大臣はニュージーランドへの留学経験がある小川麻琴と回答。官房長官には「明石家さんまさん（笑）」と即答するも、松沢氏から「しゃべりすぎるよ、失言で内閣がおかしくなっちゃう（笑）」とツッコミが入った。

松沢氏は“高橋総理”を「総理補佐官として、しっかり身近で支えます。プライベートは干渉しません（笑）」と笑い、会見を締めくくった。

共演はスマイレージの和田彩花、福田花音、ハロプロ研修生の宮本佳林、植村あかり、元モーニング娘。の石川梨華ほか。脚本は林誠人、演出は古厩智之が担当する。