犬の前で泣き崩れる男に反響、引き取る際のお金払えず寄付金殺到。

2013/02/21 16:54 Written by Narinari.com編集部

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事情があり、アニマルシェルターに連れて行かれた飼い犬を取り戻すことが出来ず、涙を流す男性。愛犬のケージの前で座り込み、ただ打ちひしがれるしかなかった――。そんな男性の姿を撮影した1枚の写真が、先日、Facebookで紹介されました。そして、それがきっかけとなり、男性には救いの手が差し伸べられることになったのです。

この男性は、カルフォルニア南部のセント・ベルナルディノに住むデイブ・トーマスさん。彼は先日、交通違反のために裁判所に出向くように命令されていたのに、出廷しなかったとの理由で、しばらく留置所で生活することになりました。その間、飼い犬で2歳になるバズくんは世話をしてくれる人がおらず、一時的にアニマルシェルターに引き取られる運びとなったのです。

その後、留置所から戻ったトーマスさんは、アニマルシェルターにバズくんを引き取りに向かいましたが、ここで問題が発生。400ドルの手数料を支払わないと、バズくんを返してもらえないという事態に直面したのです。所持金が足りないとわかったトーマスさんは、ケージから出してもらえない愛犬の前で泣き崩れました。

その様子を見かけたのが、たまたまアニマルシェルターで犬の写真を撮影していたマリア・サンチェスさん。引き離されている飼い主と愛犬を気の毒に思った彼女は、そのシーンを写真に撮り、自身のFacebookに載せました。すると翌日には写真を見た人々から「彼らのために寄付したい」とのコメントが続々。あまりの反響に、マリアさんは驚きながらも感謝の気持ちでいっぱいになりましたが、アニマルシェルターに連絡を取ると、ここに新たな問題が浮上しました。

トーマスさんは当初、自身の連絡先を残していかなかったため、彼と連絡を取る手段がなかったのです。いったいどうやって見付ければ良いのか……といった状態のまま、バズくんのケージの前に「連絡ください」と張り紙をしたり、町中の目立つところにポスターを貼ったりと、地道な作業でトーマスさんを探し続けました。

すると、数日後にようやくトーマスさんから電話。トーマスさんも、見知らぬ人々からの善意の手助けに大喜びで、マリアさんにも「神様の恵みだよ」と感謝したそうです。

ちなみに集まった寄付金は、アニマルシェルターに支払う金額よりもたくさん集まったため、バズくんのために新しい首輪や、去勢手術の費用にも宛てられることになりました。

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