102歳が82年の喫煙にサヨナラ、家族からの“提案”を受け入れる。

2013/02/20 16:12 Written by Narinari.com編集部

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先日、102歳になった英国のある女性は、家族の提案もあって、82年間続けた喫煙の習慣を止めたそうだ。

英紙ランカシャー・イブニングポストによると、この女性は英中部のランカシャー州リブルトンに住む、クララ・カウエルさん。1911年2月16日生まれの彼女は、先日102歳の誕生日を迎えた。4人の子どもを育て、9人の孫に12人のひ孫、4人の玄孫までいる子孫たちを今でも元気に見守り続けている彼女には、長生きの秘訣とも言うべき楽しみの習慣があった。

69歳の娘リンダ・ファウラーさんに言わせると、その習慣とは「タバコと、ウイスキーを入れたお茶」。リンダさんら子どもたちがまだ小さかった1930〜40年代、クララさんと夫ジョージさんは常に厳しい経済状況ながらも家族を懸命に養おうと、2人で必死に働き続けていたという。仕立て屋として働いていた母は、夫が戦争へと駆り出されると、今度は弾薬工場へと働きに出て、1人で子どもの面倒を見る毎日。毎朝5時、6時には保育所に4人を預け、その後は遅くまでパラシュートを作り続ける生活が続き、クララさん自身「睡眠も食べ物も満足に取れなくて大変だった」と振り返る。

そんな彼女が続けた習慣が、「1931年から吸い始めた」タバコとウイスキー入りのお茶を飲むこと。日々、時間に追われるように忙しく働き続けたクララさんにとっては、タバコとアルコールが唯一の楽しみとなったのかもしれない。しかしそのうちの1つだったタバコを、彼女は102歳を迎える2週間前に止めた。理由は体調などの問題ではなく、灰が落ちるのを気にした家族が禁煙を提案したから。それでも提案を受け入れると、クララさんはきっぱり82年間続けた喫煙生活に別れを告げたそうだ。

20歳から始めたタバコは、これまでの82年間に吸った本数を計算するとおよそ約6万本に達するという。吸った年数が長いせいもあってなかなかの数字にも見えるが、実は1日あたりに換算すると「2、3本」と少ない。彼女の場合、軽く楽しみ続けていたことが禁煙へ踏み切るのに良かったのかもしれないが、いずれにしても吸うよりは吸わないほうが体には良いはず。ランカシャー・イブニングポスト紙では、「生活習慣を変えるのに遅いことはない、ということを示した」と彼女を紹介しているが、これからも元気に生活して、102歳からでも禁煙効果があると証明して欲しいところだ。

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