最高のコーンフレーク探す旅、「“理想”を見つけたい」と60か国巡る。

2013/02/15 16:56 Written by Narinari.com編集部

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体を休めに行ったり、非日常の環境を求めたりと、旅に出る目的は人それぞれ。中には単に観光するだけでは飽き足らなくなり、新たな目的を見出して頻繁に出かけて行く人もいる。英国のある男性の場合、約10年前から自分を満足させる最高のコーンフレークを世界で探そうと思い付き、これまでに60か国へ出かけ、買い求める旅を続けてきたそうだ。

英紙デイリー・メールやメトロによると、最高のコーンフレークを探す旅をしているのは、英南部の街フェアラムで暮らす33歳の男性ミック・ホブデーさん。彼は10歳のときに朝食で初めて食べてから、大のコーンフレーク好きになったという。以来、ミルクと砂糖を入れて口にするその味にはまり、1日3食コーンフレークで過ごす日もあるという彼が、現在続ける旅のコンセプトを思い付いたのは2002年のことだった。メキシコ旅行を楽しんでいた最中に、「旅行とコーンフレークという、自分の情熱を結び付ける」アイデアが浮かんだそうだ。

そして始まった彼の“理想的なコーンフレークを探し求める”旅。この10年間で彼は欧州諸国を始め、北中南米からアフリカにアジアまで、世界60か国へと出かけたそう。デイリー・メール紙に紹介された訪問国リストにはタイやカンボジア、ラオスにマレーシアなど、アジア諸国も多くあるが、残念ながらまだ日本には訪れていないようだ。

そんな彼が探し続ける理想的なコーンフレークとは、「地元有機産の自家製で、色が濃く食感が良い」もの。今までに「4,000杯食べた」というだけあって、理想は相当高い。そのため今でも「まだ理想的なものを探し続けている」という彼は、既婚者でありながらアルバイトで費用を貯め、新たな国を目指す旅を繰り返している。60か国へ出かけるのに使った費用は、合計で3万6,800ポンド(約540万円)。そして、今年後半にはインドに向かう計画を立てているという。

多くは自転車で周るという彼の旅は、まず地元の店に入り、ローカルブランドのコーンフレークを買い求めることからスタート。食べてきた経験上、「先進国と発展途上国では品質に差がある」そうだが、「ミルクの品質や環境の違い」からも感じる味に大きな差を生むという。そこで、彼が選んだ最高のコーンフレークベスト5を見ると、トップに上げられたのはピラミッドやスフィンクスで有名なエジプト・ギザで食べた一杯。以下トルコ、ボスニア、英国、ドイツと続き、多くはコーンフレークの品質に加え、名所で食べた感動といった影響もおいしさの要因になったようだ。

ランキングにはワースト5も上げられており、こちらにはアフリカ、東欧、アジアの5か国を列挙。彼に言わせると、特にアフリカとアジアで「食感が悪い上、段ボールのような味」の品が多いそう。しかし、がっかりする一品に出会う時もあるからこそ、おいしい一品に出会った時の感動も味わえるというもの。今後も、理想的なコーンフレークを求める旅はまだまだ続きそうだが、長年多くの砂糖を摂取した影響なのか、最近「糖尿病を患った」そうで、自宅にいる際はダイエットに励み、旅を続けられるようにコーンフレークの味も変えて、多少は節制に取り組む毎日を送っているようだ。

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