2月9日、世界の先陣を切って日本で発売されたソニーモバイルコミュニケーションズの新型スマートフォン「Xperia Z」。その洗練されたデザインと高いパフォーマンスは世界から絶賛され、発売前から人気を集めているが、3月に発売を控えた中国でも、日本メーカーの端末としては珍しく高い関心を呼んでいる。
「Xperia Z」は、中国では「Xperia Z L36h」として3月に発売が予定されているが、今年1月上旬に同端末が正式発表されてから、中国のガジェット系ニュースサイトや微博(中国版ツイッター)などではさまざまな情報が飛び交っていおり、これまでの日本メーカーの端末発表時と比べると、関心はかなり高いと言える。
そうした中、新浪微博では「Xperia Z」のカラー(ブラック/ホワイト/パープル)に関する人気投票が行われた。投票は2月7日にすでに閉め切られているが、投票すると抽選で同端末がプレゼントされるということもあり、約7,000ユーザーが参加。それによると、パープルが4,200票で1位を獲得しており、全体に占める割合は約42%にも達した(ブラックとホワイトはほぼ同票)。
投票とともに投稿されたコメント欄でも、「紫はとても珍しい」「(パープルは)私が一番好きな色」「魅惑的なカラー」などと、同カラーに対する賛辞のコメントが多数出ている。パープルの支持者のほとんどは女性と思われるが、男性の間でも一定の人気を集めており、やはりほかのメーカーにない「特別なカラー」という印象を抱く人が多いようだ。
また、中国のネットでは海外サイト発の“暗所でのカメラ性能比較動画”が最近掲載され、人気端末である「Galaxy Note2」(サムスン)や「Nexus 4」(LGエレクトロニクス/Google)と比べて圧倒的な明るさを発揮した結果に驚きの声が上がっている。「これまでソニーの端末に興味はなかったが、これはマジで良いかもしれない」「いま使っているGalaxy Note2と大きさはほとんど変わらないけど、外観やカメラはこっちのほうがいい!」などと、概ね好印象のようだ。
「Xperia Z」は中国のネットで「2013年期待できる端末14台」にも選出されており、現在中国で販売されている人気端末ベスト3(中国のITメディア「ZOL」のランキングより)である「iPhone 5」(アップル)、「Galaxy Note2」(サムスン)、「Lumia 920」(ノキア)の三巨頭にどこまで食い込めるかが気になるところ。「Xperia Z」は、中国でこれといったインパクトを残せていない日本メーカーを取り巻く状況に、一石を投じられるだろうか。