R-1王者「ニシオカさん実在」、審査員満票で三浦マイルドが完全V。

2013/02/13 00:01 Written by Narinari.com編集部

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一人芸日本一を決定する「R-1ぐらんぷり2013」が2月12日に行われ、よしもとクリエイティブ・エージェンシーの三浦マイルド(35歳)が優勝を飾った。

岸学、ヤナギブソン、プラスマイナス岩橋らと当たったAブロックを勝ち上がり、最終決戦ではBブロックの勝者・ヒューマン中村、Cブロックの勝者・アンドーひであきと優勝を賭けて戦った三浦。道路交通整備員の“ニシオカさん”の言葉をフィーチャーしたペーソスあふれるネタを披露し、審査員票全票を獲得しての“完勝”で、見事王座に輝いた。

放送後、囲み会見に出席した三浦は「大変なことをしでかしたような気持ちです。優勝という凄いことを成し遂げたというよりも、これから自分がどうなるんやろうという不安が先にある。ひと言で言うたら信じられないです」とまだ実感のない様子。

また、「この喜びを伝えたい人は?」との質問には「母ですね」と即答し、「女手ひとつで育ててもらったんで。芸人になるって言ったときも反対されましたし、今も認められてないと思うんですけど、これでようやくちょっと認めてもらえるかなという気持ちです」と、しみじみと語った。

そして芸人の先輩では「ずっと可愛がってくれているたむらけんじさんと、『(1回戦で披露した)広島弁のネタがいいから絶対に決勝行ける』と僕の背中を押してくれた笑い飯の哲夫さん、この2人に伝えたいです」とも。

さらに、記者から「(決勝ネタの)道路交通整備員“ニシオカさん”は実在するのか?」との質問が出ると、「ニシオカさんは実在します」と回答。「僕は大学時代に道路交通整備員のアルバイトをやっていたんですが、ニシオカさんがタイに行きまして、『パスポートと財布を根こそぎ盗られた。日本に帰れないから5万振り込んでくれ』と言われたんです。まだ振り込め詐欺とかが問題になる前やったんで、さきがけですよね(笑)」と、衝撃のエピソードを披露した。

「僕の中で許せない人物なんです。だからネタにさせていただいたという(笑)。僕なりのニシオカさんに対する復讐でもありますね」と、ネタづくりの意外なきっかけを告白。一方で、現在は週4でハムを販売するアルバイトをしているそうだが、「(今のアルバイトは)やさしい方ばかりなのでネタにはならないですね(笑)」と語った。

また、本大会はキンタロー。とスギちゃんの対決に大きな注目が集まっていたが、そのことに関しては「『見とけよ』っていう気持ちは常に持っていました。ひがみじゃないですけど、芸人は自分が一番面白いって思ってやらないけないと思ってるんです。だから、大会が終わるときには三浦マイルド凄いぞって絶対言わせてみせる、っていう気持ちでやってました」とのこと。

続けて「『こいつマイルドフラッシュしかできないだろ』とか、『こいつにネタなんかできないだろ』っていう書き込みを見たので、三浦マイルドはネタできるし、ネタ面白いぞっていうのを絶対見せつけたかった。今日も新幹線で来るときに悪口をいっぱい見て自分を奮い立たせながらきました(笑)」と、熱い闘志を胸に秘めていたことを明かした。

優勝賞金500万円の使い道については、「半分は母に渡そうかなと思ってます。あとは社会貢献、寄付であったりとかも無理のない範囲でやらせていただこうかなと。それと、後輩と旅行に行きたいですね」と真剣な表情で語り、「真面目な答えですいません(笑)」と、照れ臭そうに付け加えた。

三浦は1977年生まれ、広島県出身。大阪NSC23期生で、2002年にデビューした。主に関西ローカルの番組や劇場、ライブなどを中心に活動している。よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪本社所属。


☆過去の「R-1」優勝者

第1回(2002年) だいたひかる
第2回(2003年) 浅越ゴエ(ザ・プラン9)
第3回(2005年) ほっしゃん。
第4回(2006年) 博多華丸(博多華丸・大吉)
第5回(2007年) なだぎ武(ザ・プラン9)
第6回(2008年) なだぎ武(ザ・プラン9)
第7回(2009年) 中山功太
第8回(2010年) あべこうじ
第9回(2011年) 佐久間一行
第10回(2012年) COWCOW多田
第11回(2013年) 三浦マイルド

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