火葬直前の遺体は別人だった、担当者が確認怠り前日に火葬済ます。

2013/02/01 16:02 Written by Narinari.com編集部

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火葬場での最後の別れは、遺族にとってとても大切な時間。にも関わらず、これから火葬される遺体が別人のものだと発覚したら、どのような思いを抱くだろうか。このたび中国ではそんな一件があり、遺族を大変驚かせたという。

中国紙華商報などによると、この一件は火葬前に遺族の指摘により発覚したもの。1月4日午前9時ごろ、陝西省渭南市富平県にある、葬儀や出棺管理などを行う殯葬管理所(葬儀場)では、劉さん(仮名)の葬儀が営まれていた。しかし、遺体が火葬場に入る直前に、故人の衣服や身の回りの品などを遺族が整理しようとしたところ、なぜか死装束が一致していない。よくよく調べてみると、その遺体は劉さんではない、別人だったそうだ。

これに驚いた遺族はすぐに殯葬管理所に報告し、確認作業が始まるが、確かに遺体は劉さんではなく、柳軍さん(仮名)という別人であることが判明する。同時に、前日昼ごろに柳軍さんの火葬が行われた際、担当した火葬技師が確認を怠り、誤って劉さんを火葬してしまったことも明らかになった。

同殯葬管理所では毎日一人程度しか火葬しないことを理由に、番号によるきちんとした遺体管理をしておらず、そのことが取り違えにつながったようだが、理由は何にせよ遺族が納得できるはずはない。この一件は県民政局に伝わり、同局が調査に乗り出すことになった。

報告を受けた富平県民政局副局長の李氏は「火葬技師は火葬時に遺体の確認をきちんと行わなかったようです。遺体はすべて老人で年齢差はほとんどなく、加えて死化粧後は帽子を被せられているため、容姿の確認が難しかったことからこうしたミスが起きてしまったようです」と話している。

最終的に大切な故人を誤って火葬された両家の葬儀費用は免除され、殯葬管理所には罰金が科された。また、火葬技師は停職処分になったという。

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