中国に新手“iPhoneスリ”現る、巧みにモックとすり替える手口。

2013/01/25 16:29 Written by Narinari.com編集部

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犯罪の手口は時代や場所などによってさまざまだが、最近、中国では新手の“iPhoneスリ”が登場して注目を集めている。それは本物とモックを巧みにすり替え、発見を遅らせる手口だ。

この一件は、実際にスリの被害に遭った男性から知らせを受けた地元メディアが明らかにしたもの。1月17日午後3時50分ごろ、小海さんは重慶の街角で20代ぐらいの男性と衝突、男性は「すみません」とひと声かけ、すぐにその場から立ち去った。

実は小海さんは1週間前、新聞を読んでいる際にケータイを盗まれるという苦い経験をしていたことから、このときは「もしや」と思いすぐにジャケットのポケットを確認。すると、所持していた2台のケータイはきちんとポケットに収まっており、胸をなで下ろした小海さんは事務所に戻ることにした。

しかし、事務所に戻ってビックリ。所持していたケータイの1台、iPhone 5の電源がOFFの状態で、いくら電源ボタンを押しても起動しなくなったのだ。「おかしい」と思い同僚に相談すると、ひとまず充電ケーブルを差し込むようアドバイス。それでもiPhone 5は反応せず、しばらくいろいろと試してみてわかったのは、そのiPhone 5はモックだということ。モックは外観、色、重さなど本物そっくりに作られており、気が付くまでに時間がかかってしまったのだ。

不思議なのは、「スリは、なぜわざわざモックとすり替えたのか」ということ。スリ本人に確認が取れないのであくまでも推測だが、小海さんらが導き出した答えは「発見を遅らせるため」。小海さんは男性とぶつかる直前にiPhone 5で電話をかけており、また、スリと思しき若い男性には連れが1人いたため、ぶつかった瞬間にその連れがすり替えたのだと思われる。

中国ではスマートフォンを狙ったスリが増えているが、中でもiPhoneが狙われるケースが多発。中古でも比較的高い価格で転売できるのがその理由だが、スリはiPhoneに付属している純正イヤホンで音楽を聴いている通行人に狙いを定めるなどして、あの手この手で“iPhone狩り”を行っているそうだ。

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