人形紛失の7歳にレゴが神対応、世界観活かしながら問い合わせに返信。

2013/01/16 16:32 Written by Narinari.com編集部

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英国で暮らす7歳の男の子は先日、クリスマスプレゼントでもらったばかりの大切なおもちゃの人形を、外に持ち出した際に落としてしまった。なんとか失くした人形を取り戻したいと考えた彼は、藁にもすがる思いでおもちゃを製造しているレゴにメール。すると、メールを読んだ担当者がおもちゃの世界観を交えながら返信し、彼の希望通りに代わりの人形送付を約束したという。この話は英メディアで紹介されたことをきっかけに、欧米で「すばらしい」「神対応」と話題を呼んでいるようだ。

英紙サンや英放送局ITVなどによると、おもちゃを失くしたのは、英南部の街ハイワースに住んでいる男の子、ルカ・アップスくん。彼はクリスマスにレゴのおもちゃ「ニンジャゴー」シリーズのセットを買ってもらった。「ニンジャゴー」とは、忍者をモチーフにした主人公たちが、闇の世界を支配する悪のボス“ガーマドン卿”と手下たちに立ち向かう――というストーリーの世界観が楽しめるシリーズ。登場キャラクターの人形(ミニフィグ)や乗り物、武器などが数多く発売され、スピナーと呼ばれるコマに人形を乗せてぶつけ合ったり、カードを使ったりして実際に友だちと戦って楽しむゲーム性もあり、日本を含めて世界の子どもたちの人気を集めている。

そんな人気のおもちゃを買ってもらったルカくんは先日、お父さんと買い物に出かけた際に、「家に置いていけ」と言われたのに、お気に入りの人形を連れて行きたいと、ついコートのポケットに忍ばせて外に出たという。しかし、お父さんの言う事を聞けなかった彼には悲しい未来が待ち受けていた。買い物中、いつの間にか人形を落としてしまい、大きなショックを味わうハメに。自分の行動を後悔しつつも、失くした事実を受け入れられないルカくんはお父さんに相談し、レゴにメールを送ってみることにした。

紛失した事実と悲しい気持ちを率直に説明するルカくんのメールでは、お父さんの言いつけを守らずに人形を持ち出し、失くしてしまった経緯を説明。その上で「代わりのものを送ってもらえるか聞いてみなさいと、パパに言われました」と綴った彼は、「(もし送ってくれるなら)二度と店に彼(人形)を連れていかないと約束します」と決意表明までした。

そんなルカくんの思いに対し、レゴのカスタマーセンターで働く“リチャード”さんが返事を送る。彼の悲しみには同情を寄せながらも、上司に相談した結果「無料であげるのは無理と言われた」。そこでニンジャゴーで主人公たちの師匠であるウー先生に助けを求めたところ、送ったほうが良いとのアドバイスを受け、今回は特別に人形を送ると約束した。

そして「2週間以内にレゴから荷物を送ります」と記したリチャードさんは、「お父さんの言う事を聞くように」「いつも家に置いておくと言った約束を忘れないで」とも。希望がそっくりそのまま叶うと知って「驚いた」ルカくんは、自身のTwitterアカウントに「返事を受け取りました」とメールの写真と共にツイートして紹介し、英メディアの報道もあって広く話題を呼ぶことになった。

父サイモンさんも「感動した」というレゴの“神対応”。ルカくんは「ウー先生と話をしてくれてありがとうございます。これからは彼らを大切にすると約束します」と記したメールを、リチャードさんへ再度送ったそうだ。

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