鈴木先生ドキドキの結婚挨拶、劇場版公開記念でドラマスペシャル。

2012/12/25 19:00 Written by Narinari.com編集部

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2011年春にテレビ東京系で放送され、各方面に波紋を広げた連続ドラマ「鈴木先生」。その劇場版となる「映画 鈴木先生」(2013年1月12日公開)の公開を記念して、ドラマスペシャル「鈴木先生の結婚報告〜待望の休暇も心の汗が止まらないッ!〜」の放送が決定した。日時はテレビ東京で1月1日23時30分から25時00分まで、系列局は順次。

今回放送されるドラマスペシャルは、鈴木先生(長谷川博己)が妊娠した恋人・麻美(臼田あさ美)の実家に恐怖と緊張の面持ちで結婚報告の挨拶に行くという、ドラマで描かれた1学期と映画で描かれる2学期を繋ぐ、原作でも描かれた“夏休み”のシーンを新たに撮り下ろしたもの。さらに、おなじみのキャスト、スタッフに加え、麻美の両親役として、父親・路行に志賀廣太郎、母親・珠子に石野真子というキャスト陣も新たに参加した。

結婚前にも関わらず、麻美さんを“妊娠させてしまった”ことから、麻美さんの父親の反応に恐れおののく鈴木先生だったが、実は麻美さんの持つ“相手の妄想が見える”“生霊を飛ばす”などの特殊な能力は代々伝わるもので、麻美さんの母親が鈴木先生の妄想や学校での出来事を見透かしてしまったことから、結婚報告の挨拶は思わぬ方向に向かっていく……。

ドラマスペシャルについて、長谷川は「鈴木先生を演じたのは8か月ぶりだったのですが、映画のPRでずっとこの衣装を着て、鈴木先生のことを語っていたので、すんなりと戻れた気がします。ただ、今回は教室ではなく、麻美さんの実家に結婚の許しをもらいにいくというシーン。“出来ちゃった結婚”ということもあって、鈴木先生の中には、ものすごい罪悪感があるんですね。色々なことを勘繰って、一人で勝手に被害妄想に駆られているんですよ。また、お父さん役の志賀さんが何を考えているのか、よく分からない雰囲気を醸し出すので、余計に色々と想像しちゃう(笑)。お母さん役の石野さんも、見つめ合うと、本当に見透かされているような気持ちになるんですよ。すごく良いキャスティングですよね。新たにお二人に参加してもらって、こんな特番まで作って、映画の公開を盛り上げて頂ける。『鈴木先生』が、こういう大きな作品になれたのは本当に嬉しいし、感慨深いですね」と喜びのコメント。

一方、臼田は「ドラマの時は、麻美さんの能力が全然理解できず、演じるのが、すごく難しかったんです。でも、映画、そしてこの特番という風に、三度目ともなると、自分はそういう人間なんだって受け入れている自分がいて(笑)、今回は自然に演じられています。お父さんとお母さんとの会話も、普通だったら有り得ないような内容なんですけど、それが日常会話になっている。この家族にとっては、麻美さんの力は当たり前のことなんだというのが、よく分かりました。石野さんとは初共演ですが、志賀さんとはご縁があって、4作目の共演。でも、まさかお父さんとは(笑)。今回、ご一緒させて頂いて、このご両親だから、麻美さんは不思議な能力を持っていても、屈託なく、明るく元気に生きてこられたんだなと納得しました。お二人の娘で、麻美さんは本当に幸せだったなって」とコメントを寄せた。

志賀と石野は初参加となったが、寡黙ながら達観したような父親と、朗らかでポジティブな母親という、まさにお似合いの夫婦像を披露。そんな父親役に志賀は「実際に、こんな能力を持った妻と娘がいたら、堪らないでしょうね。毎日が緊張の連続で、どうしても寡黙にならざるを得ない(笑)。今回は、花嫁の父親という立場ですが、鈴木先生の言葉を聞いて、娘は本当に良い人に巡り会ったんだなと思いました。まあ、それよりも、(特殊な能力を持っている家族が)やっと一人になるっていう安堵と、同じ思いを分かち合う仲間が出来た喜びの方が、強いのかもしれないですね(笑)。ただ、産まれてくる子どもが女の子だったら、また一人増えて、三人になる訳ですけどね。それにしても、学園ドラマにこういう設定を持ってくるのは、面白いですよね」と、思わず長谷川を悩ませるような言葉も飛び出していた。

そして石野は「相手の心の声が聞こえたり、思っていることが見えちゃうというのは、どういう気持ちなんだろう? 楽しいのか? それとも、ものすごく苦しいのか? そんなことを思いながら、演じました。母親としては、こんな力のある娘が、果たして嫁に行けるのかと、密かに心配していたと思うんですよ。私だったら、そんな力がある人が側にいるのは、絶対に嫌ですからね。でも、鈴木先生は、それを素敵な個性だと言ってくれた。本当に嬉しかったと思います」と撮影を振り返った。

独自の教育理論「鈴木式教育メソッド」を駆使する鈴木先生が、男性なら誰もが緊張するであろう“恋人の両親への結婚報告の挨拶”をどう切り抜けていくのか。ファン注目のスペシャルとなりそうだ。

「鈴木先生」は、2007年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した武富による原作をもとに、どこにでもいそうな平凡な教師が、どこにでも起こり得る問題について過剰に悩みつつ、独自の教育理論によって解決していく様を描いたドラマ。視聴率は平均2%程度とふるわなかったが、日本民間放送連盟賞テレビドラマ番組部門最優秀賞受賞(2011年)や、第49回ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞受賞(2012年)を受賞するなど作品の評価は極めて高く、また、熱烈なファンも多い。

なお、脚本は映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズや「キサラギ」「探偵はBARにいる」、ドラマ「相棒」シリーズや「リーガル・ハイ」などヒット作・話題作を連発する古沢良太が担当。今回のスペシャルドラマも引き続き古沢が脚本を務めている。

「映画 鈴木先生」は2013年1月12日(土)より、角川シネマ新宿・丸の内TOEI・渋谷TOEIほかにて全国ロードショー。

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