新生スーパーマンの予告編解禁、作品の軸となる世界観とドラマ性判明。

2012/12/20 13:00 Written by Narinari.com編集部

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新たな“スーパーマン誕生の物語”を、「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン製作、「300<スリーハンドレッド>」のザック・スナイダー監督で描く映画「マン・オブ・スティール」。先日、スーパーマンの姿が映像として映し出される予告編が全世界で公開されると、ワーナー・ブラザースのYoutube公式アカウントでは2,100万人が視聴するなど、“全く新しいスーパーマン”の全貌に注目が集まっているが、12月20日、ついに日本版予告編が解禁された(//www.youtube.com/watch?v=h8mLDPjS-yY)。

8月の特報映像解禁から長い沈黙を続けてきた「マン・オブ・スティール」。今まで明かされてきたのは、ハリウッドでは異例となる2本の特報映像とメインビジュアル、“S”マークが印象的に浮かび上がるポスターのみと徹底した情報統制敷かれていた。そのためか、コスチュームデザインや物語にさまざまな憶測が飛び交い、先日スーパーマンの全貌が明かされる予告編が一足早く公開されるとその注目は一気に爆発、2,100万人もの視聴へと繋がり、圧巻の映像に絶賛の声が相次いだ。

このたび公開となった予告編は、映像前半と後半で内容が全く異なる構成で、世界観が十二分に伝わる映像。映像前半は幼きクラーク・ケント(スーパーマン)の心の葛藤が色濃く描かれており、“特別な力”を使った幼少期の記憶がまるでトラウマかのように描かれ、ヒーローの中に宿る繊細な心の揺れが痛いほど伝わってくる。まるで「スーパーマン=正義」という大前提を、冒頭から壊しにかかるような重厚な展開で始まる異例の内容だ。

しかし、時が経ち自分の使命に気づいたクラーク・ケントが初めてスーパーマンのコスチュームを身に着けると、そこからは圧巻の映像の連続。超高速で空を飛びぬける姿はもちろん、“これぞヒーロー映画”という大迫力の映像が繰り広げられ、崩壊する建物や大爆発の連続が世界の危機を想起させ、スーパーマンに期待される活躍の大きさが凄まじいことを物語っている。ただ、やはり映像の魔術師ザック・スナイダーとクリストファー・ノーランがタッグを組んだだけあり、ヒーローとして大活躍するシーンは封印。今までのヒーロー映画とは全く違うアプローチで予告編も製作され、単純な勧善懲悪のヒーロー映画からの脱却を大いに期待させる。

スーパーマンの心の内を描き、歴史を覆すような新しいスーパーマンを作った張本人ザック・スナイダー監督は「我々はこれまでのスーパーマン作品とは異なったアプローチをしつつ、同時にその神話、そして伝説を尊重することに努めたよ。だけどスーパーマンという究極のヒーローには尊敬しなければいけない大きな柱があるんだ。僕はそれを尊重しつつ、でもそれを自分なりに曲げて、融合させることを存分に楽しんだよ」と語っており、歴史と伝統を尊重しながらも独自のヒーロー像を作り上げていることを明かした。

また、「単純にかっこいいからって、新しく作り直したり、設定を変えればいいってものじゃない。僕とクリス(クリストファー・ノーラン)はスーパーマンという本質の中にストーリーとヒーローならではの人間性を求めたんだ」と、ヒーローの内にリアリティを追求していると告白。

スーパーマンという大役を射止めたヘンリー・カヴィルも「長年のスーパーマン・ファンは、どんなものかをよく理解し、このキャラクターを愛し、共感すると思う。でもスーパーマンのファンではない人たちにも、共感してもらいたい。そのためには現代的なリアリティが必要であり、ヒーローの神話ではなく科学に基づく実話が織り込まれていなければ共感してもらえないと思う。」と、ヒーローに求めた本質を語った。

コスチュームの全貌が明らかになり、予告編で作品の軸となる世界観とドラマ性が判明してきたが、まだまだ謎に包まれた部分は多い「マン・オブ・スティール」。来年でスーパーマン誕生から75周年となり、この節目の年にどのような活躍を見せてくれるのか、注目しておきたいところだ。

映画「マン・オブ・スティール」は2013年夏、全国公開。

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