冗談から生まれた“ピザ香水”、SNSに画像投稿したら実現要望殺到。

2012/12/07 05:53 Written by Narinari.com編集部

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マーケティング活動の一環として、最近は企業も積極的にソーシャルサイトを活用する時代。情報発信だけではなく、活発に消費者と交流を図るための手段としても利用されているが、カナダのピザハットではそうしたやり取りが盛り上がり、面白い結果を生み出したそうだ。今年の夏、冗談のつもりでピザハットの名前を入れた香水の写真をFacebookに掲載したところ、実現を希望する声が殺到。そこで本当に香水を開発し、100人限定でプレゼントされたという。

カナダ紙トロント・スターやグローブ・アンド・メールによると、香水が開発されるきっかけになったのは、8月9日にピザハット・カナダがFacebook公式ページに行った投稿から。ピザハットの宣伝活動を行う広告代理店が「より魅力的なソーシャルメディア活動を進めるため」と、冗談のつもりでピザハットのロゴと名前を入れた香水の写真を制作し、公開したという。そして、ピザの箱を開けた時に漂う匂いがするような香水を作るとしたら「どんな名前にしたら良いか」と質問し、アイデアを募集するようなメッセージを添えた。

すると、写真を見たユーザーから名前のアイデアや香水の生産を求める声が殺到。社内でも「この投稿を次のレベルに持っていこう」と実現化の機運が高まり、9月28日にはピザハット・カナダが再びFacebook上で香水に関する投稿を行っている。その中で同社は、冗談の提案だった香水に対して10万人のファンを得たとし、メッセージを送ってくれた最初の100人に「限定版をプレゼントする」と発表した。

それから、ピザハット・カナダでは香水メーカーに協力を求めて開発に着手。同社スタッフチームが匂いの候補を絞り、議論を重ねた結果「焼き立てのパンのような匂い」がする香水を作り出した。

そして11月29日、ピザハット・カナダはFacebookで香水の完成を発表。12月上旬から、意見を送ってくれた100人に郵送した。今回のような反応があれば、商品化してもそれなりの人気を得られそうな気もするが、今のところ同社からは、将来的な生産計画について何も発表されていない。ただ今回の経緯を見る限り、消費者の声がさらに盛り上がれば、ひょっとするとその期待に応えてくれる可能性もないとは言い切れなさそうだ。

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