中国が日本人の得点力に注目、日中韓各リーグ得点ランキング比較で。

2012/11/23 12:33 Written by Narinari.com編集部

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今季Jリーグも残すところあと2試合。現在は優勝をかけて上位チームによるデッドヒートが繰り広げられている最中だが、中国のリーグはすでに優勝チームが決まり、シーズンを終えている。そうした中、中国のスポーツメディアは日中韓3か国のリーグを徹底比較。現時点での各リーグの得点ランキングに注目し、Jリーグの日本人選手の得点力の高さに羨望の眼差しを送った。

中国のスポーツメディア騰訊体育によると、現時点での日中韓の1部リーグのデータを比較したところ、得点ランキング上位10人に占める国内選手の割合は、Jリーグが最も多い。Jリーグは得点ランキング上位10人のうち、外国人選手はわずか2人(ガンバ大阪のレアンドロ選手とベガルタ仙台のウイルソン選手)なのに対し、中国スーパーリーグの場合、10人全員が外国人選手、韓国のKリーグも8人が外国人選手で占められている状況だ。

このデータを受け、同メディアは「Jリーグはなぜ国内選手の得点力があるのか」を分析。まず、日本人選手の能力の高さを認めつつ、その上で挙げているのが、所属している外国人選手のポジション構成だ。Jリーグには現在70人以上の外国人選手が所属しているが、そのうち最も多いのがMFの選手。一方、中国と韓国では、外国人選手と言えばFWの占める割合が大きいという。つまり、それだけ外国人選手に得点できるチャンスが多く与えられている反面、自国のFWが厳しい立場に追いやられている、と分析している。

もうひとつの理由が経済力。現在、Jリーグの各チームは、能力の高い外国人選手を呼べるほどの経済的余裕がないため、「国内選手に頼るしかない」との意見だ。これは、特にアネルカ選手やドログバ選手、バリオス選手といったスターを次々と獲得している中国スーパーリーグの現状と比較しての意見と思われる。

今季、中国スーパーリーグ連覇を果たした広州恒大は、アジアチャンピオンズリーグでもベスト8進出を果たすなど躍進を遂げたが、その成功の陰にあるのは、豊富な資金力による強力な外国人選手の補強だ。今回の報道は、国際舞台でなかなか活躍できない自国代表の現状を憂い、外国人選手頼りの強化方針に警鐘を鳴らす意味合いもあるのかもしれない。

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